最近、テレビCMで格安SIMカードの宣伝が多くなされていますね。多くの方は、大手3キャリアから、格安SIMに乗り換えることで、大幅な料金削減に成功していますが、果たして、自分も乗り換えたらどうなるのかな?と気になるかもしれません。
今回、格安SIMに乗り換えるにあたって、やめとけと言われる4つの理由を紹介します。
・格安SIMカードの基本情報について
・おすすめの格安SIMカード会社とは?
・格安SIMカードのメリット・デメリット
・格安SIMカードの利用ユーザーの口コミ
\当サイトおすすめの格安SIM 3選/
格安SIMカードってそもそも何?今更聞けない基礎情報
格安SIMカードとは、大手3キャリアの回線を再販する形で、キャリアよりも、料金を下げた携帯電話サービスを利用できるSIMカードのことを指します。
こちらについては、大手3キャリアの回線を流用する形となるので、エリアなども大手3キャリアに準じます。
格安SIMの提供会社は、大手キャリアに、接続料と適正利潤を支払っているので、設備投資も最低限で提供することができ、大幅な安さを実現しています。
携帯キャリアが提供するSIMカードのみのプラン
格安SIMカードは、回線事業者が提供する “SIMカード” のみのプランとなります。
格安SIMでは、回線と端末の販売が分離されており、回線を契約するにあたって、端末の購入は必須ではありません。
SIMカードのみのプランでも契約でき、既にスマートフォンを持っている方は、格安SIMカードをスマホに挿入することで、格安SIMの携帯電話サービスを利用できます。
また、大手キャリアで使っていた携帯電話会社と同じ回線を使う格安SIMカードを選択すれば、従来の環境と同等のエリアで使うこともできるので、電波が届かないという心配などをする必要はありません。
格安SIMカードだからといって、電波が届かず圏外だったり、電波があまりないといったことはないので、安心して下さい。
大手キャリアの空いている回線を使うので格安料金を実現
格安SIMカードでは、大手キャリアの空いている回線を使うため、格安料金を実現しています。
具体的には、大手キャリアが提供する回線の一部を、“帯域” としてレンタルし、そこに多くのユーザーを詰め込むことで、料金を下げています。
イメージするなら、4車線の高速道路の1車線を格安SIM会社に貸し出し、その1車線に格安SIM会社が、多くのユーザーの車を通行させているような感じです。この場合、大手キャリアのユーザーは3車線を走行できるのに対して、格安SIM会社のユーザーは1車線しか走れないので、混雑時間帯には渋滞することもあり得ます。
実際のところ、大手キャリアの回線には余裕がある形で展開されているため、格安SIMユーザーのトラフィックが来ても対応できるようになっています。
格安SIMの運営会社が回線設備を保有しないのでその分安い
格安SIMの運営会社は、大手キャリアに、接続料と適正利潤を支払う形で、回線を借り受けています。
そのため、基地局の展開などにかかる費用などを支払う必要がなく、必要最低限の料金で回線を利用することが可能です。
もちろん、格安SIM会社では、交換機などのユーザー認証などを行う設備も必須となりますが、それらも最低限で済むので、全体的に格安SIMの安さを実現できています。
なお、接続料については、定期的に見直しがなされており、例年、前年よりも下がる傾向が続いています。なので、接続料の値下げから、格安SIM料金の値下げが実現しているため、今よりも安い料金で使える可能性が高いのも、格安SIMの特徴となっています。
格安SIMカードにはどのようなものがある?おすすめ格安SIMカード会社一覧
ここでは、格安SIMカードを提供する事業者として、10社を比較したいと思います。
具体的には、「OCNモバイルONE」「UQ mobile」「Y!mobile」「mineo」「IIJmio」「BIGLOBEモバイル」「イオンモバイル」「Linksmate」「J:COM MOBILE」「NUROモバイル」を挙げます。
なお、楽天モバイルについては、大手キャリアの回線を借り受けたMVNOサービスの新規受付は終了しており、MNOサービスについては、自社回線での展開となっているため、今回の比較から除外しています。
名称 | OCNモバイルONE | UQ mobile | Y!mobile | mineo | IIJmio | BIGLOBEモバイル | イオンモバイル | Linksmate | J:COM MOBILE | NUROモバイル |
月額料金 | 月額550円〜 | 月額1,628円〜 | 月額2,178円〜 | 月額1,298円〜 | 月額858円〜 | 月額1,078円〜 | 月額858円〜 | 月額517円〜 | 月額1078円〜 | 月額792円〜 |
通信速度 | 72.21Mbps | 60.67Mbps | 65.46Mbps | 50.31Mbps | 52.56Mbps | 19.72Mbps | 23.99Mbps | 112.48Mbps | 102.42Mbps | 46.23Mbps |
データ容量 | 500MB〜 | 3GB〜 | 3GB〜 | 1GB〜 | 2GB〜 | 1GB〜 | 1GB〜 | 100MB〜 | 1GB〜 | 3GB〜 |
iPhone購入可否 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × |
縛り期間 | なし | なし | なし | なし | なし | 1年 | なし | なし | なし | なし |
回線(提供エリア) | NTTドコモ4G・5Gエリア | KDDI(au)4G・5Gエリア | ソフトバンク4G・5Gエリア | NTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンクから選択可能 | NTTドコモ・KDDI(au)から選択可能 | NTTドコモ・KDDI(au)から選択可能 | NTTドコモ・KDDI(au)から選択可能 | NTTドコモ4G・5Gエリア | KDDI(au)4G・5Gエリア | NTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンクから選択可能 |
価格と容量から比較すると、月額550円から500MBを使えるOCNモバイルONEが一番安いと言えます。
また、大手キャリアのサブブランドであるUQ mobileとY!mobileですが、同じキャリアからの乗り換えは容易とあって、検討対象に入れても良いでしょう、
さらに、mineoとNUROモバイルは、NTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンクの3社のネットワークを選択できます。
ほとんどの格安SIMカードの事業者でiPhoneを購入できますが、場合によっては、AppleCareなどに入れないこともありますので、注意して下さい。
UQ mobile:au本家回線と同等回線なため、混雑時間帯の速度が高速
mineo:パケット放題 Plusで、安価で実質的に使い放題も実現可能
IIJmio:新技術を積極的に展開
BIGLOBEモバイル:YouTubeを外出先でよく見る方にはおすすめ
OCNモバイルONE:NTTコミュニケーションズという安心感&端末の安売りがナイス
NTTコミュニケーションズが手掛けるOCNモバイルONE。同じNTTという点から、NTTドコモの回線を借り受けて、格安SIMカードを展開しています。
大手通信系企業が運営していることから、資本力の高さを活かした形で、余裕を持った帯域の確保が実施されています。そのため、混雑時間帯での速度も速く、ドコモ回線で通信速度を求めている方にはおすすめです。
また、NTTコミュニケーションズの関係会社が運営するgoo Simsellerというサイトでは、OCNモバイルONEとのセット契約で、大幅な割引を実施する形でスマートフォンが販売されています。中には、1円で買えるものもあり、iPhoneに拘りがなければ、中高生のスマホデビューにも、もってこいな格安SIMカードです。
UQ mobile:au本家回線と同等回線なため、混雑時間帯の速度が高速
KDDIがauのサブブランドとして展開しているUQ mobile。最近では、仕様の変更で、au本家と同等の回線を使うようになっており、混雑時間帯の速度も安定して速くなってきています。
また、UQ mobileでは、全国各地に専門ショップを展開しているため、即日でのSIMカードの受け取りや端末の購入が可能になっています。もちろん、auショップでも契約が可能となっています。
スマートフォンの購入にあたっては、割引キャンペーンも実施されているため、格安SIMに乗り換えるにあたって、初期費用を浮かしたいときにもおすすめと言えます。
やはり、全体的にショップなどの充実さから、スマートフォン初心者にはおすすめと言える格安SIMカードです。
mineo:パケット放題 Plusで、安価で実質的に使い放題も実現可能
関西電力系のオプテージが提供するmineo。比較的、他社と比較すると、料金が高いと思われがちですが、パケット放題 Plusなど、他社にはないサービスが人気です。
パケット放題 Plusでは、月額385円を支払うことで、最大1.5Mbpsの通信が利用可能になります。
1.5Mbpsもあれば、Webサイトの閲覧だけでなく、動画コンテンツも楽しめ、実質的に使い放題を実現します(3日10GB制限もあり)。
また、ユーザーの意見を積極的に反映したサービス展開にも定評があり、mineoユーザーが自由に書き込めるコミュニティサイト「マイネ王」も運営されています。
もちろん、関西エリアで展開されている光回線サービスのeo光とのセット割引もあります。
IIJmio:新技術を積極的に展開
大手インターネットプロバイダのインターネットイニシアチブ(IIJ)が展開するIIJmio。
IIJは日本初の商用インターネットプロバイダということもあり、日本のインターネット業界の牽引役として尽力しています。そのため、新技術の開発に力を注いでおり、格安SIMカードの業界に参入したのも、2012年と、格安SIM界では古株です。
IIJmioは、国内で初めてeSIMを導入し、物理SIMカードとeSIMを併用できるiPhoneなどを意識したサービス展開を実施しています。
価格の安さはもちろん、時代に合わせた新技術をサービスに積極的に取り入れているため、ITに詳しい方は、使っていて楽しいサービスであると思います。
最近では、IT初心者に向けてのサポート体制も構築されているため、技術力の高さとともに、安心感がある格安SIMカードです。
BIGLOBEモバイル:YouTubeを外出先でよく見る方にはおすすめ
大手インターネットプロバイダのBIGLOBEが運営するBIGLOBEモバイルですが、YouTubeを外出先でよく見る方にはおすすめです。
BIGLOBEモバイルは、全体的に他社と比較して、月額料金が高めの設定となっていますが、他社にはないメリットとして、エンタメフリー・オプションというものが展開されています。
エンタメフリー・オプションでは、YouTubeやU-NEXTなどの動画サイトや、Spotify、LINE MUSICといった音楽サブスクリプションサービスなど、BIGLOBEモバイルを使った通信は “カウントしない” オプションとなっています。つまり、対象サイトの動画をいくら見ても、利用できるデータ容量は減らないということです。
また、スマートフォンの購入にあたっても、ポイント還元があったりと、他社からの乗り換えも非常におすすめです。
格安SIMカードにはどのようなメリットがある?
格安SIMカードのメリットとして、以下のようなメリットがあります。
具体的には、月々のスマホ代が大幅に安くなるといったことや、豊富なプランから無駄のない料金のものを選べたり、契約期間の縛りがないものも多く、さらには、スマホ端末のセットで購入することも可能になっています。
どちらにしても、大手キャリアの料金に不満を感じていたユーザーにとって、格安SIMカードは救世主と呼べる存在でしょう。
月々のスマホ代が大幅に安くなる
格安SIMカードにすると、月々のスマホ代が大幅に安くなります。
NTTドコモでは、5Gギガライトでは、段階制の料金プランとなっていますが、7GBまでの使用で月額6765円となります。一方、無制限プランの5Gギガホ プレミアでは、月額7,315円です。
しかし、OCNモバイルONEに乗り換えたとすると、同じドコモ回線を使っているのにもかかわらず、10GBは月額1,760円となります。
やはり、サポートなどが不要かつ、あまりスマートフォンを使わなければ、格安SIMカードで料金を大幅に下げることが可能です。
ただし、電波は大手キャリアと同等でも、通信が混み合う、平日の12時台には通信速度が下がることもありますので、その点は気をつけるようにして下さい。
豊富なプランから無駄のない料金のものを選べる
格安SIMカードでは、豊富な料金プランから無駄のない料金のものを選べます。
例えば、mineoなら、1GB、5GB、10GB、20GBとプランが分かれています。イオンモバイルでは、これよりも細かく、10GBまで1GB単位でプラン選択が可能です。
実際に、格安SIMカードを使ってみて、どこまでデータを使うかどうか把握した上で、次の月の料金プランを選択できます。
1円でも節約したいという方にとって、格安SIMカードほど、節約できるものはないでしょう。
さらには、IIJmioなど、家族でデータ容量をシェアできる格安SIMカードや、mineoのように、データ容量を他人にプレゼントできる格安SIMカードもありますので、格安SIMの節約方法も様々あります。
契約期間の縛りが無いものが多い
改正電気通信事業法によって、大手3キャリアでの携帯電話回線の契約縛りについては緩和されたものの、それよりも前より、格安SIMカードは契約期間の縛りが設けられていない回線事業者が大半です。
契約期間の縛りがないことから、他社への乗り換えも気兼ねなくできますし、海外から一時帰国した際に、数ヶ月程度しか音声回線を使わないといったときも、格安SIMカードが選択肢の一つとして増えました。
もちろん、スマートフォンを分割購入した場合、そちらの残債が実質的な違約金になる場合もありますが、格安SIMカード会社によっては、クレジットカードでの分割払いを受け付けていることもあります。
スマホ端末とセットで購入することも可能
格安SIMカードでは、スマホ端末とセットで購入することも可能です。
OCNモバイルONEのgoo Simsellerのように、格安SIMカードとのセット契約でスマホ本体が大幅に値引きされて購入することもできます。これは、インターネットだけでなく、ビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店でも実施されています。
取り扱いのある端末は、ミドルレンジモデルが多いため、数万円程度で購入できる端末がほとんどです。
もちろん、SIMカードのみの契約もできますので、自分でAmazon・メルカリ・ヤフオクなどでスマホを購入することも可能です。
ただし、端末の故障に関しては、自分でメーカーのサポートセンターに問い合わせる必要があることが大半なので、ほぼ自己責任と言っても過言ではありません。この点は気をつけるようにして下さい。
格安SIMカードはここがデメリット|やめとけと言われる原因解説
格安SIMカードのデメリットについて紹介します。
具体的には、時間帯や場所によっては、満足のいく通信ができないことが多かったり、キャリアメールは基本的に利用できないこと、実店舗でサポートを受けることが難しい点、購入できる端末のスペックはそこまで高くないものが多いこと、となります。
やはり、大手キャリアと格安SIMカードは同じものと思ってはいけないと思います。
時間帯や場所によっては満足のいく通信ができないことが多い
格安SIMカードを入れたスマートフォンなどでは、時間帯や場所によって、満足のいく通信ができないこともあります。
大手キャリアから借り受けた回線の帯域に、多くのユーザーのトラフィックを詰め込むことで、低価格を実現しているため、平日の12時といった混雑時間帯の速度低下は避けられません。
最近では、大容量を実現した4Gの普及であまり当てはまりませんが、大晦日の渋谷スクランブル交差点や、東京ビッグサイトでのコミックマーケットといった多くの人が集まる場所で、携帯電話が繋がりにくくなります。こちらに関しては、大手キャリアと直契約のユーザーでも同じこととなりますので、価格差から起こっていることではないことを留意して下さい。
キャリアメールは基本的に利用できない
格安SIMカードでは、@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jpといったキャリアメールは基本的に利用できません。
mineoのように、ユーザー向けにメールアドレスを提供している事業者もありますが、多くの一般企業からPC用のメールアドレスと判断されているため、大手キャリアのメールアドレスとは同等の扱いは期待できません。
最近では、大手キャリアを契約していたときのメールアドレスを、大手キャリア解約後も、月額300円程度で持ち運ぶこともできるので、キャリアメールが必要な方は、そのサービスを使ってみるのも十分アリです。
しかし、新規番号を取得した上で格安SIMカードを契約する場合には、キャリアメールは一切使えないことを頭に入れておいて下さい。
実店舗でサポートを受けることは難しい
格安SIMカードでは、実店舗でサポートを受けることは難しいです。
格安SIMカードを販売する店舗では、新規契約のみの対応の店舗が多く、基本的に売りっぱなしとされることが大半です。
もちろん、イオンモバイルのように、全国のイオンにある店舗で、契約後のサポートも充実している格安SIMカードもありますが、それは例外と言えます。
ベースとして、格安SIMカードについては、自己責任の世界と言えます。格安SIMカードのサポートセンターに問い合わせることで対応も可能ですが、サポートを受けられる範囲内も限られていますので、気をつけて下さい。
また、テレビ通販の「ジャパネットたかた」でY!mobileのスマホを購入した場合、訪問サポートを受けられることもあります。こちらも利用を検討して下さい。
購入できる端末のスペックはそこまで高くない物が多い
格安SIMカードを販売する事業者で取り扱いがあるスマホ端末においては、スペックがそこまで高くないものが大半です。
事業者では、スマホ代を節約したいとされるユーザーが多いことを想定して、売れ筋端末として、数万円程度のミドルレンジモデルを用意しています。
ミドルレンジモデルは、10万円以上するスマートフォンと比較して、そこまでスペックは高くありません。
しかし、『原神』といった重たいゲームをしなければ、通常の電話、LINE、動画の閲覧だけなら十分過ぎるスペックです。
大手キャリアが展開するスマートフォンの多くはハイスペックモデルが多いだけであって、イメージをするなら、ベンツやBMW、レクサスが大手キャリアで取り扱われている一方で、格安SIMカードの会社では、プリウス、日産マーチなど一般車が多く取り扱われているようなイメージです。
格安SIMカードの評判は実際どうなの?利用ユーザーの口コミ一覧
実際に、格安SIMカードを自分や家族、知り合いが使っているという方の口コミをTwitterで検索してみました。
具体的には、良い点として、格安SIMカードでスマホ料金が安くなったという口コミや、好きな端末で携帯電話サービスを利用できる自由度が高く魅力的といった口コミ、悪い点では、格安SIMカードでの速度が遅く繋がらないこともあるといった口コミ、サポートが悪いといった指摘がされた口コミがありました。
格安SIMカードは、好きな端末を選べる自由度が魅力的という口コミも
格安SIMカードでは、速度が遅く繋がらないことも
格安SIMカードはサポートが悪いという口コミも
口コミまとめ:料金面は満足の声が多いが速度面は不満の声が多い
格安SIMカードで料金が安くなったという口コミも
こちらのユーザーの方の口コミでは、スマホ料金が大手キャリアを使っていたときよりも、半額以上節約できたという嬉しい内容となっています。
このユーザーの方以外にも、Twitterなどでは、多くのユーザーが通信料金を下げることができたと嬉しい感想を寄せています。
やはり、大手キャリアでは、通信品質が高く、安定してデータ通信などを利用できますが、一方で品質が過剰過ぎるという指摘もあります。
格安SIMカードでは、平日12時台の通信速度の遅さといった、通信品質を犠牲にしてしまう一面はあるものの、大手キャリアと比較して、通信料金を大幅に下げられるのは魅力的と言えます。
通信料金を浮かせた分に関しては、貯金に回したり、好きなものを購入したりと使いみちは自由です。
格安SIMカードは、好きな端末を選べる自由度が魅力的という口コミも
格安SIMに乗り換えて良かったと思うこと
1.月々の費用負担の安さ
2.専用アプリからの通話料が安い
(一度数9円、一般的には22円)
3.細かいプラン設計と設定
(3分かけ放題、5分かけ放題、500MBごとの容量など)
4.端末も自由度が高い悪いところはリプに
— ぐまおじさん (@gumaojisan) February 20, 2022
こちらのユーザーの方は、格安SIMカードでは好きな端末を選べる自由度が魅力的だと口コミで寄せています。
格安SIMカードで使うスマートフォンは、格安SIMカードの事業者で購入するのもアリですし、自分で中古端末をヤフオクやメルカリで購入することもできますし、新品の端末を家電量販店、Amazonなどで用意することも可能です。
大手キャリアでは、自分で端末を用意し、SIMカードを契約するのは、なかなか面倒です。
格安SIMカードでは、SIMカードのみの契約も実施されているため、端末選択の自由度も高いのも、それが要因です。
ただし、自分で端末を選んで格安SIMカードを使う際には、自己責任の世界になってきますので、その点は気をつけて下さい。
格安SIMカードでは、速度が遅く繋がらないことも
格安SIMカードでは、そもそも通信速度が遅く、通信制限にかかるとほとんど使い物にならないことも、口コミに寄せているユーザーもいらっしゃいます。
格安SIMカードでは、大手キャリアの回線すべてを再販しているのではなく、回線の一部を借り受けてサービス展開をしています。回線の一部に、多くのユーザーのトラフィックを詰め込んでいるため、通信速度が遅くなることは仕方がないことです。
格安SIMでも、速度制限では、200kbpsの速度でかかることもありますが、高速通信に慣れているユーザーなら、ストレスフルと言っても過言ではありません。さらに、平日12時台の混雑時間帯なら、今まで以上に速度が遅くなるため、我慢できないユーザーはこれよりも我慢できないことになり得ます。
格安SIMカードはサポートが悪いという口コミも
こちらの方の口コミでは、格安SIMカードのサポートが悪く、大手キャリアに戻るユーザーも多いことを指摘しています。
やはり、格安SIMカードは、実店舗があるものの、ほとんど売りっぱなしと言っても過言ではありません。サポートセンターも最低限の人数で運営されているため、大手キャリアのドコモショップやauショップといった充実したサポートは期待できません。
そのため、格安SIMカードはほぼ自己責任の世界となっており、ITや携帯電話などにあまり詳しくない方は、なかなか設定などが難しいといったことも考えられます。
こちらのユーザーの方曰く、格安SIMカードから大手キャリアに戻る方も多いとしており、格安SIMカードはほとんど自己責任であることを意識させられました。
口コミまとめ:料金面は満足の声が多いが速度面は不満の声が多い
ここまで、格安SIMカードを使うユーザーの口コミについて見てきました。
Twitterなどでの口コミでは、料金面は満足しているユーザーが多いものの、速度の遅さは気になるユーザーが多く、不満の声がよく上がっていました。
やはり、安定した速度を求めるなら、大手キャリアに戻るか、速度が比較的速いとされるUQ mobileやY!Mobileといったキャリア系のサブブランド、ahamoやLINEMO、povoといったオンラインブランドを検討するのがベターと言えます。
どちらにしても、料金を下げられることから、格安SIMカードは魅力的と言えますが、人によってはデメリットが多くなってしまう点も留意する必要があるとわかりました。
【結論】格安SIMカードを契約するのがおすすめorおすすめじゃないのはどんな人?
格安SIMカードをおすすめできる方は、少しでも料金を抑えて利用したい人、購入済みの端末をそのまま使い続けたい人、縛り期間にとらわれたくない人です。
その一方、おすすめでない方としては、人が多く集まるエリアで利用を考えている人、高速通信を行いたい人、モバイル回線で動画などの利用をしている人となります。
どちらにしても、格安SIMカードは、メリットとデメリットもあるので、おすすめできる人とできない人は変わってきます。
購入済みの端末をそのまま使い続けたい人にはおすすめ
縛り期間にとらわれたくない人にはおすすめ
人が多く集まるエリアで利用を考えている人にはおすすめできない
高速通信を行いたい人にはおすすめできない
モバイル回線で動画などの利用をしている人にはおすすめできない
少しでも料金を抑えて利用したい人にはおすすめ
格安SIMカードは、1円でも安く通信料金を抑えたい人にはおすすめです。
格安SIMカードの契約にあたっては、既存の携帯電話番号を持ち運んで契約することもできますので、大手キャリアからの乗り換えも比較的容易にできます。
さらには、イオンモバイルなどの事業者では、1GB単位で使うデータ量を選択できる他、mineoのように使わなかったデータ容量を翌月に繰り越せる事業者もあります。また、IIJmioでは、家族でデータ容量のシェアも可能ですので、大手キャリアよりも柔軟にデータ容量を使えます。
しかし、50GB以上の大容量を格安SIMカードで使うのならば、場合によっては、大手キャリアの無制限プランを選んだほうが安く済む場合もありますので、注意して下さい。
購入済みの端末をそのまま使い続けたい人にはおすすめ
格安SIMカードは、大手キャリアなどで購入済みの端末をそのまま使い続けたい人におすすめです。
格安SIMカードを提供している事業者では、SIMカードのみの契約も受け付けています。基本的に、大手キャリアとは異なり、回線と端末の契約については分離されているので、自分でヤフオク、メルカリで中古端末を買ったり、家電量販店でSIMフリースマホを購入して、格安SIMカードの利用も可能です。
大手キャリアで購入した端末にあたっては、分割購入している場合、大手キャリア解約後も分割払いが可能です。現在は、機種代金から割引をする施策を解約後も利用できる場合もありますので、詳細はキャリアに確認してみて下さい。
なお、大手キャリアで使っていた回線と同じ回線を使う格安SIMカードに乗り換えれば、電波状況などを心配する必要もありません
縛り期間にとらわれたくない人にはおすすめ
格安SIMカードについては、契約期間の縛りがないものが大半です。TOKAIコミュニケーションズのLIBMOのように例外はあるものの、mineoやIIJmioでは、契約期間の縛りがありません。
大手キャリアから格安SIMカードに乗り換える際には、契約期間の縛りがないことで、気軽に格安SIMカードを試すことができますし、不満があれば、短期間解約となるものの、気兼ねなく、他の格安SIMカードもしくは、キャリアのオンラインブランドへ乗り換えが可能です。
携帯電話は多くの方が長期契約をしますが、いつでも、その格安SIMカードで不満が出来た際には、他社へ乗り換えが負担なしにできるとされるのは、安心感があります。
人が多く集まるエリアで利用を考えている人にはおすすめできない
格安SIMカードを考えている方で、人が多く集まるエリアで利用を考えているという場合は、あまりおすすめできません。
もちろん、大晦日の渋谷のスクランブル交差点、お盆や年末のコミックマーケットといった携帯電話の回線が最も混み合う地域では、NTTドコモ・au・ソフトバンクとの直契約のスマホでも通信速度が大幅に下がります。
これは、基地局とスマホ端末との間の電波が混み合うことから、通信速度が遅くなってしまう形となります。
そこで、大手キャリアの回線が混み合っている中、限られた帯域で通信をしようとする格安SIMカードでは、さらに通信速度が下がってしまいます。
格安SIMカード会社が借り受ける帯域は全国で共通ですが、混雑時間帯の速度低下は全国一律で起きてしまう点も頭に入れておいて下さい。
高速通信を行いたい人にはおすすめできない
格安SIMカードは、高速通信を行いたい方にはおすすめできません。
やはり、格安SIMカードでは、大手キャリアの一部回線を使うことから、慢性的に速度が遅いことが大半で、5G接続可能なものを使っていても、速度が遅くなります。
また、平日昼休みの12時台の速度低下は、どこの格安SIMカードでも発生しているため、それらを回避するためには、大手キャリアの回線に戻るか、比較的速度が出やすいとされるキャリアのサブブランド(UQ mobileやY!mobile)、ahamoなどのオンラインブランドを使う必要があります。
全体的に、常に、外出先などで高速通信を行いたい方には、格安SIMカードはあまり向いていないと言えます。
モバイル回線で動画などの利用をしている人にはおすすめできない
モバイル回線で動画などの利用をしている人には、格安SIMカードはおすすめできません。
というのも、格安SIMカードでは、20GB以下の料金プランの設定が大半で、ギガバイト単位で消費する動画サイトの閲覧には向いていません。
もし、動画サイトを閲覧することが多いのならば、大手キャリアの無制限プランを使うか、BIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションを検討してみて下さい。
大手キャリアの無制限プランなら、5G回線を利用できる上、動画なども止まらずに再生可能です。
ただし、BIGLOBEモバイルも、格安SIMカードの一種なので、通信速度が大幅に落ちることによって、動画閲覧も快適にしづらいこともありますので、そちらも留意するようにして下さい。
格安SIMカードに関するよくある質問は?
次に、格安SIMカードに関するよくある質問について見ていきます。
今回回答するのは、格安スマホはやめとけとよく言われるけど、なぜ?といった質問、格安SIMのキャンペーンはどのようなものがある?、格安SIMカードをiPhoneで使うのにおすすめのキャリアは?といった質問です。
実際、格安SIMカードでもiPhoneは利用でき、非常に便利です。
格安スマホはやめとけとよく言われるけどなんで?
格安スマホはやめとけと言われる理由として、ほぼ自己責任の世界だからです。
格安SIMカードに関して、端末を回線事業者で購入できる場合もありますが、基本的に端末とSIMカードの契約は別となります。最低限の設定などのサポートしか実施されておらず、実際に運用段階に入ってから、SIMカードが利用できなくなったなどの場合、自分で対処する必要があります。
やはり、イオンモバイルのように例外はありますが、格安SIMカードを販売する回線事業者のショップは、基本的に売りっぱなしです。
もし、不具合があった場合、サポートセンターの電話番号は案内してくれるとは思いますが、ショップでできることはほとんどありません。
そのため、格安SIMカードを使う場合、ITやインターネットに関する知識が求められます。
格安simのキャンペーンにはどのようなものがある?
格安SIMのキャンペーンとして、月額料金や初期費用を割り引くものや、同時購入のスマートフォンの端末代金を値引きするキャンペーンが多く展開されています。
前者は、主にmineoが得意とするもので、時期を問わず、月額料金などを割り引くキャンペーンが実施されています。
後者は、OCNモバイルONE、IIJmio、BIGLOBEモバイルなどで多く展開されていて、OCNモバイルONEにおいては、goo Simsellerというオンラインストアでの大幅な機種代金の値引きを実施しています。中には、1円で端末を購入できる場合もあり、中高生のスマホデビューなどで新規契約としてスマートフォンを1台欲しいといったことには最適です。
格安simをiPhoneで使うのにおすすめのキャリアは?
格安SIMカードをiPhoneで使うのにおすすめのキャリアは、IIJmioとLinksmateです。
両社では、iPhoneで利用できるSIMカードをソフトウェア化した「eSIM」を採用しています。
eSIMを利用すれば、月額0円から国内通話24時間無料の通話アプリ「Rakuten Link」を使う楽天モバイルなどのSIMカードとIIJmioなどのeSIMカードを組み合わせれば、最低でも月額維持費440円で、2GBまで国内通話24時間無料のiPhoneが完成します。
また、povo2.0と組み合わせることも可能で、eSIMを利用できるiPhoneでは、複数キャリアでお得さを享受できる点が魅力的です。
格安SIMカードの中でも、IIJmioとLinksmateの料金は安く、eSIMならSIMカードの到着を待たずとも利用できます。
まとめ:格安SIMカードを選ぶ時は用途と料金がマッチしているものを選ぼう
格安SIMカードを選ぶ際には、自分が必要とする用途と、月額料金がマッチしているものを選びましょう。
BIGLOBEモバイルのように、エンタメ・フリーオプションが展開されているものや、月額290円で維持をしたいなら、日本通信SIMの「シンプル290プラン」を契約するのもベターでしょう。
格安SIMカードは多くの通信事業者から展開されています。契約の際には、事前の下調べなどもしっかりと行うようにして下さい。