月間30GB使えるポケット型Wi-Fiを選ぶ際のコツ-意識して見るべきポイント-
月間30GB使えるポケット型Wi-Fiを選ぶ際には、以下の点を意識して選ぶとよいです。
1つずつみていきます。
実質料金の安さ
まずはポケット型Wi-Fiの料金の安さを意識してみてください。
ポケット型Wi-Fiの大きな特徴の1つとして、光回線よりも料金が安い点があげられます。ポケット型Wi-Fiは契約先によって多少は通信速度が変わりますが、そこまで大きく変わりません。
そのため、ポケット型Wi-Fiから契約先を決めていくなら、通信速度以上に料金の安さを意識することが大事です。
ただ、月額料金だけを意識しても意味がありません。ポケット型Wi-Fiではキャンペーンを実施しているところもあるため、キャンペーンなども含めた実質料金の安さを計算して確認してください。
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実質料金の安さを計算する際には、なるべく何年まで利用し続けるのか決めて計算したほうがよいです。
通信速度の実測値
実質料金の安さが大事だと説明しましたが、通信速度の速さをないがしろにしてよいわけではありません。通信速度の速さについてもチェックしておいたほうがよいです。
通信速度についても料金と同じで、目安の通信速度で判断しても意味がありません。実際に出せる通信速度を把握しておくことが大事です。
なかなか公式が公に実際に出せる通信速度の速さを公開することはありません。少しでも契約者が増えるようにと最大通信速度だけ掲載し、数字を大きく見せている傾向があります。
通信速度の実測値については、通信速度のデータを集めたサイトで平均値を出していたり、実際に利用しているユーザーがレビューで公開していたりします。それらの情報を参考に、契約する候補のプロバイダの通信速度の実測値を確認してください。
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通信速度の速さは周囲の環境でも変わりますが、端末によって大きく変わるため、端末の種類ごとの通信速度の実測値を把握しておきましょう。
キャンペーン特典
先ほど料金面で触れた話ですが、実質料金を知るためにもキャンペーン特典を把握しておく必要があります。
具体的なキャンペーン内容としては、キャッシュバックや月額料金の割引などがあり、これを適用させられるかどうかでお得さが大きく変わることがあります。そのため、キャンペーン内容はよく確認しておきましょう。
ただ、どのキャンペーンであっても適用条件がどんなものになっているのか確認することが重要になってきます。中にはキャンペーンを適用させるのに課金オプションの加入が義務付けられている場合もあります。
課金オプションに一時的に入ってすぐに適用させられるキャンペーンなら、すぐに課金オプションを解約すればよいです。しかし、キャンペーンが適用されるのが半年や1年以上先になることもあります。
そのため、課金オプションが必須とされているものは、キャンペーンを適用させたらすぐにオプションを解約することを忘れないようにしてください。
また、キャッシュバックだと後で受け取れる仕組みのものについては、後で申請する必要があります。その申請を忘れてキャッシュバックが受け取れないといったケースもよく見られています。
キャッシュバックを適用させてポケット型Wi-Fiを契約する方は、キャッシュバックを確実に適用させるだけの準備をして申し込みを進めてください。
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月額料金割引キャンペーンならすぐに適用させられるため、確実に適用させやすいです。
契約縛りの有無
ポケット型Wi-Fiを選ぶ中で、契約期間の縛りの有無についても確認しておいたほうがよいです。
たいていのポケット型Wi-Fiは契約期間が2年や3年に設定されており、その期間内サービスを利用し続けることを条件として契約を結ぶことになります。もしその期間内に解約してしまうと、解約違約金が発生してしまいます。
以前は解約違約金として1万円以上かかる場合がほとんどでした。しかし、2022年7月から業界全体で解約違約金の料金が改定され、今では1カ月の月額料金程度になっています。
そのため、あまり契約期間の縛りについては気にしすぎる必要もありませんが、負担なくいつでも乗り換えられるようにしたい方は契約期間の縛りのないプランでの契約がおすすめです。
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2022年7月以前に契約した方は、以前の1万円程度かかる解約違約金のままになっているので注意が必要です。
機種のスペックの高さ
ポケット型Wi-Fiの通信速度の速さについて触れましたが、それ以外の面も含めて機種のスペックの高さを把握しておいたほうがよいです。たとえば、同時接続可能な台数や連続使用可能時間などが機種のスペックの高さに該当します。
機種のスペックが高いWiMAXなどの5G通信に対応した端末は、毎月の月額料金が少し高めに設定されています。一方で、今回紹介したポケット型Wi-Fiなどはクラウド型のポケット型Wi-Fiに該当し、対応可能な回線の数が多い代わりに通信速度が遅い傾向にあり、月額料金がかなりやすいです。
それぞれメリットとデメリットがありますが、どちらが自分に合っているのかインターネットの利用用途と合わせて考えてみてください。
谷
クラウド型のポケット型Wi-Fiはクラウド上でSIM情報を処理し、日本だけでなく海外の回線もそのまま使うことが可能です。
月間30GB使えるポケット型Wi-Fiを利用する際の注意点
月間30GB使えるポケット型Wi-Fiを利用する際の注意点として主に以下のものがあげられます。
1つずつみていきます。
月間30GBで足りるのかを事前に確認しておく
月間30GBで足りるのかを事前に確認しておいてください。
せっかく30GBのプランを契約しても、それでは容量が足りないとなってしまうと30GBのプランを契約しても意味がありません。データ容量を追加するよりもう1つデータ容量の多いプランを契約したほうがお得です。
また、30GBプランで足りない場合だと逆にデータ容量を余らせてしまい、その分お金が無駄になってしまいます。
普段利用しているデータ容量がいくらくらいなのかあらかじめ数字として確認してから30GBのプランを選択してください。
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先ほど載せたデータ容量の目安の表を参考にしましょう。
使用データ量が30GBを超えると通信制限にかかる
月間30GBのデータ容量を超えてしまうと通信制限にかかってしまいます。
どのプロバイダで契約するのかによって変わってきますが、通信制限がかかると1Mbps以下の通信速度まで低下してしまいます。1Mbpsはアニメーション付きではない公式サイトなら読み込めるくらいの通信速度で、それ以上のデータ処理が必要な用途ではまともにインターネットが楽しめなくなります。
突然通信制限がかかってしまうと困ってしまう方も多いです。そうならないためにも30GBあれば十分なのか入念にチェックしておいたほうがよいです。
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あらかじめデータ容量が設定されているタイプのプランは、1カ月に指定されたデータ容量を超えた時点で翌月になるまで速度制限がかけられたままになります。
複数人での同時利用はおすすめできない
ポケット型Wi-Fiを複数人で同時に利用するのはあまりおすすめできません。
ポケット型Wi-Fiは同時接続可能台数があまり多くないです。同時接続可能台数が10台程度となっており、同時に3、4台接続するだけでそれなりに通信速度が低下しやすくなります。
また、最近だと1人でスマホやタブレット、その他いくつかのデバイスを所有しているケースもあり、1人で2台以上同時接続することも珍しくありません。
そのため、複数人での同時利用にはあまりポケット型Wi-Fiを使わないほうがよいです。
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複数デバイスを同時接続するとそれだけ回線が混雑するため、通信速度の低下が顕著に出やすいです。
端末を破損・紛失させると弁償金を支払う必要がある
ポケット型Wi-Fiの端末を破損・紛失させると弁償金を支払う必要があります。
ポケット型Wi-Fiの端末が購入タイプで、自分の所有物となるところで契約するなら弁償金は必要ありません。しかし、レンタルタイプのプロバイダで契約して端末を破損・紛失させると、弁償金が必要となります。
弁償金の金額は1万円程度で済むところもありますが、端末1台分の値段がかかるケースもあります。端末補償オプションに加入していても弁償金がかかる場合もあるため、レンタルタイプのプロバイダを利用する場合は特に取り扱いに注意が必要です。
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端末補償オプションである程度の故障などには対応してくれるため、月額500円程度払ってでも加入することをおすすめします。
光回線と比べると通信速度は遅い
ポケット型Wi-Fiは光回線と比べるとかなり通信速度が遅いです。
光回線はケーブルを介して通信が行われており、外的要因での影響を受けにくい傾向があります。そのため、本来出せる通信速度の速さをあまり損なうことなくインターネットが利用できます。
一方で、ポケット型Wi-Fiは無線接続での通信になり、電波が周囲の環境の影響を受けて通信速度がかなり低下しやすいです。実際、最大通信速度が光回線以上のポケット型Wi-Fiもありますが、光回線の通信速度の実測値を下回ることがほとんどです。
どうしても気になる方はクレードルという機器を使って有線接続でポケット型Wi-Fiを使えば、多少は通信速度が速くなるためチェックしてみてください。
谷
ポケット型Wi-Fiは基地局から電波を受信してWi-Fi接続を可能としており、その時点である程度の電波干渉が起きています。