新たにインターネット回線の契約を検討している方の中には、ポケット型Wi-Fiの利用を視野に入れている方もいると思われます。そして、ポケット型Wi-Fiを利用する上で、実質無制限で自由に使いたいと考えている方も少なくないでしょう。 しかし、ポケット型Wi-Fiにはいくつもの契約先があり、どれを選べばいいかわからないと悩んでしまう方が多い傾向にあります。
完全無制限で使えるポケット型Wi-Fiは存在しない?
ポケット型Wi-Fiを利用する際に、完全無制限で使えるポケット型Wi-Fiを契約したいと考える方もいるでしょう。 しかし、完全無制限で使えるポケット型Wi-Fiはありません。 過去には完全無制限で使えるポケット型Wi-Fiサービスもありました。 ですが、利用者の増加によって回線が混雑した状態が続き、ユーザーからの不満が大きくなっていきました。 そして、国からの指示で完全無制限で使えるポケット型Wi-Fiの提供を終了せざるを得なくなりました。
大容量プランとは
大容量プランはその名の通り、大容量のデータ通信量が使えるプランのことです。 普段どのくらいインターネットを利用するのかは人によって異なりますが、それにもある程度限度はあります。 仕事を目的とした利用ならともかく、私的な目的で使うとなると、よくインターネットを利用する人でも月に100GBや200GBまでしか使わない方がほとんどです。 そのため、100GBや200GBの大容量プランを用意し、データ容量をあまり気にしなくても快適にインターネットが利用できる環境を実現しています。 ただ、契約したプランの容量を超えてしまうと通信制限がかかり、快適にインターネットが利用できなくなってしまいます。 大容量プランを契約しても、実はそれ以上のデータ容量を消費していたということも少なからずあります。 普段からデータ容量をかなり消費しているという自覚のある方は、念のために普段自分がどのくらいデータ容量を消費しているのか把握しておいてください。
実質無制限プランとは
実質無制限プランは、1ヵ月に使える明確なデータ通信量を公表していない実質使い放題のプランのことです。 一般的なポケット型Wi-Fiには実質無制限プランは滅多にありませんが、WiMAXではギガ放題という使い放題のプランが用意されています。そのため、実質無制限プランを利用したい方はWiMAXの契約が望ましいです。 以前はギガ放題でも3日で10GB使ったり、3日で15GB使ったりすると一晩の間だけ速度制限がかかるような仕組みがありました。しかし、2022年2月からそういった明確な速度制限の数値が撤廃され、一気に使いすぎてしまうと速度制限がかかる場合があるという形に緩和されました。 口コミ情報などを見た限りだと、3日で15GB以上使っても速度制限がかかることはありません。そのため、ほとんど通信量を意識せずに利用できるプランだと言えます。
ポケット型Wi-FiとWiMAXの違い
ポケット型Wi-FiとWiMAXの通信プランを簡単に見ていきましたが、どちらを選べばいいのかわからないという方もいるでしょう。そういった方に向けて、データ容量以外の面も含めたポケット型Wi-FiとWiMAXの違いについて解説していきます。 ポケット型Wi-FiとWiMAXの違いとして以下のものがあげられます。
まずポケット型Wi-FiとWiMAXでは通信制限の仕組みが異なります。 ポケット型Wi-Fiはそもそも明確なデータ容量が決まっており、その容量を使い切ると次の月になるまで速度制限が続きます。一方で、WiMAXは使い放題が基本となっており、3日で一定の容量以上使いすぎると一晩の間だけ速度制限がかかる仕組みとなっています。 前者は場合によっては何日も速度制限が続くためストレスを抱えやすいです。しかし、後者はすぐに速度制限が解除されるため、何日も速度制限に苦しむようなことはありません。 また、月額料金はWiMAXよりポケット型Wi-Fiのほうが安い傾向にあります。 WiMAXはたいていの場合月額料金が4,000円以上かかってしまいます。それに対し、ポケット型Wi-Fiは大容量のプランが3,000円台で使えるところが多く、場合によっては2,000円台で使うことも可能です。 他にも、通信速度がかなり違っており、WiMAXは通信速度がかなり速いです。 無線接続となるため本来出せる通信速度よりかなり遅くなってしまうのですが、WiMAXは最大通信速度が光回線以上の速度で、速度低下しても十分に速いです。 ですが、ポケット型Wi-FiはWiMAXと違って複数キャリアの回線が使えて通信速度が安定しやすい反面、元々の通信速度はかなり遅いです。 込み具合によっては下り10Mbpsも出ないこともあり、通信速度の遅さにストレスを感じてしまうかもしれません。
実質無制限で使えるポケット型Wi-Fi(WiMAX)ランキングTOP5
ポケット型Wi-Fiと一言でいっても、通常のポケット型Wi-Fiの他にWiMAXもあることを説明しました。早速ですが、まずはWiMAXから実質無制限で使えるポケット型Wi-Fiを5つ紹介していきます。
これらのWiMAXサービスの料金や通信速度などについて、以下の表にまとめました。
GMOとくとくBB | Vision WiMAX | Broad WiMAX | BIGLOBE WiMAX | カシモWiMAX | |
月額料金 | <ギガ放題プラン> ・1~2カ月目:1,474円 ・3~35カ月目:3,784円 ・36カ月目以降:4,444円 (端末割賦代金込) | <ギガ放題プラス> ・初月:2,970円 ・1~24カ月目:4,103円 ・25か月目以降:4,785円 | <ギガ放題バリュープラン> ・初月1,397円 ・以降:3,883円 <ギガ放題フリープラン> ・初月1,397円 ・以降:4,070円 | <ギガ放題プラスプラン(クレジットカード払い)> ・初月:0円 ・1カ月目:2,079円 ・2カ月目以降:4,928円 <ギガ放題プラスプラン(口座払い)> ・初月:0円 ・1カ月目:1,166円 ・2カ月目以降:4,015円 | <縛りなしプラン> ・初月:1,280円 ・以降:4,378円 (端末割賦代金込) |
2年間の合計総額料金 | 63,196円 | 96,772円 | 93,192円 | 86,811円 | 103,372円 |
月間データ容量 | 実質無制限 | 実質無制限 | 実質無制限 | 実質無制限 | 実質無制限 |
通信速度(実測値) | 上り平均:11.19Mbps 下り平均:52.8Mbps | 上り平均:11.19Mbps 下り平均:52.8Mbps | 上り平均:11.19Mbps 下り平均:52.8Mbps | 上り平均:11.19Mbps 下り平均:52.8Mbps | 上り平均:11.19Mbps 下り平均:52.8Mbps |
通信対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
キャンペーン | ・キャッシュバックキャンペーン ・乗り換え時キャッシュバックキャンペーン ・auスマートバリュー ・自宅セット割 | ・キャッシュバックキャンペーン ・月額料金割引キャンペーン ・auスマートバリュー ・自宅セット割 | ・初期費用0円キャンペーン ・乗り換え違約金負担キャンペーン ・auスマートバリュー ・自宅セット割 ・8日以内初期契約解除制度 | ・キャッシュバックキャンペーン ・初月料金無料キャンペーン ・端末代金無料キャンペーン ・auスマートバリュー ・自宅セット割 | ・Wi-Fiおかえしプログラム ・auスマートバリュー ・自宅セット割 |
キャッシュバック | 23,000円 | 5,000円 | 0円 | 10,000円 | 5,000円 (Amazonギフト券) |
こちらの表を基に、それぞれのWiMAXの特徴についてまとめていきます。
1位:GMOとくとくBB
まず大前提として、WiMAXプロバイダはどこも同じ端末を使っており、かつ料金プランもギガ放題が基本となります。そのため、通信速度やデータ容量の大きさに違いはありません。 つまり、WiMAX間で契約先を選ぶ際には、月額料金やキャンペーンといった料金の要素が大きくなってきます。その点を踏まえて解説すると、GMOとくとくBBは高額なキャッシュバックがもらえる点が特徴的なWiMAXプロバイダです。 23,000円ものキャッシュバックがもらえ、このキャッシュバックを適用させることで他のWiMAXプロバイダよりも頭一つ分安い料金で利用できます。 ただ、このキャッシュバックは11カ月サービスを利用し続け、それから受け取れる申請案内メールから手続きを進めないともらえない仕組みとなっています。もらえる期間が何カ月も先になってしまうため、キャッシュバックの存在を忘れてしまう方が多いです。 GMOとくとくBBを契約するなら、キャッシュバックのことを忘れないようにすることが大事です。
2位:Vision WiMAX
Vision WiMAXは契約期間の縛りがないWiMAXプロバイダです。 月額料金の仕組みなどの仕組みはGMOとくとくBBとあまり変わりません。しかし、Vision WiMAXは契約期間の縛りがないため、いつでも自由に解約しやすいです。 本来は契約期間が定められており、その期間内サービスを利用し続けることを同意する形で契約が結ばれます。そのため、途中で解約すると契約違反となり、違約金が発生してしまいます。 しかし、Vision WiMAXは初めから契約期間が定められているため、解約しても契約違反にはならず、違約金を請求されることがありません。違約金は1万円以上かかるケースが多く、それが原因で解約に踏み切れない方が多いのですが、Vision WiMAXなら気軽に解約しやすいです。 負担を負うことなく、自分の都合に合わせて自由に解約できるところで契約したいという方におすすめです。
3位:Broad WiMAX
Broad WiMAXは乗り換え違約金を負担してくれるWiMAXプロバイダです。 先ほど軽く触れましたが、違約金は契約期間の途中に解約してしまうと請求されてしまうものです。違約金の金額が高いために、無利子て契約期間満了まで利用し続けるという方も少なくありません。 今から新しくポケット型Wi-Fiを契約するなら契約期間のないところで契約すればよい話です。しかし、乗り換えという形で契約する方にとってはそうも簡単にいきません。 そういった場合には、乗り換え違約金を負担してくれるところで契約することで、現在契約している回線の違約金の負担を押さえて乗り換えることが可能です。Broad WiMAXの場合、最大で19,000円まで補填してくれます。 今契約している回線に不満を感じている方は、Broad WiMAXをチェックしてみてください。
4位:BIGLOBE WiMAX
BIGLOBE WiMAXは口座振替による支払いがお得なWiMAXプロバイダです。 たいていのWiMAXプロバイダはクレジットカード払いにしか対応していません。しかし、BIGLOBE WiMAXは口座振替にも対応しているため、クレジットカード払いが使えない方でも契約できます。 それだけでなく、BIGLOBE WiMAXの料金プラン変更により、クレジットカード払いによる支払いと比べて口座振替による支払いの月額料金は900円程度お得になりました。さらに、初月は無料で使え、1カ月目は1,166円で使うことが可能です。 また、BIGLOBE WiMAXは契約期間1年だったサービスが契約期間のないWiMAXプロバイダに変わり、違約金がかからなくなりました。 BIGLOBE WiMAXはお得な料金で利用でき、負担なくいつでも解約したい方におすすめです。
5位:カシモWiMAX
カシモWiMAXはWi-FiおかえしプログラムによってAmazonギフト券がもらえるキャンペーンを実施しているWiMAXプロバイダです。 プラン一新によってカシモWiMAXは契約期間の縛りのない縛りなしプランのみ用意されています。そして、そのプランを解約する際に端末を返却すると、5,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。 そのため、Amazonを普段から利用している方にとってお得なWiMAXプロバイダとなっています。 また、初月の月額料金が通常より安い1,408円となり、契約期間の縛りもないことから気軽に始めやすいです。WiMAXのサービスを利用するか迷っている方はチェックしてみてください。
【無制限ではない】データ量が大容量のポケット型Wi-FiランキングTOP5
WiMAX以外にも大容量のデータ容量を提供しているおすすめのポケット型Wi-Fiを紹介していきます。
これらのポケット型Wi-Fiサービスの料金や通信速度などについて、以下の表にまとめました。
ゼロ縛りWiFi | hi-ho Let’s Wi-Fi | Chat WiFi | ZEUS WiFi | AiR WiFi | |
月額料金 | <縛りなし> ・30GB 1~12カ月目:2,475円、13カ月目以降:3,300円 ・50GB 1~12カ月目:2,888円、13カ月目以降:3,850円 ・70GB 1~12カ月目:3,135円、13カ月目以降:4,180円 <1年契約> ・30GB 1~12カ月目:2,104円、13カ月目以降:2,805円 ・50GB 1~12カ月目:2,516円、13カ月目以降:3,355円 ・70GB 1~12カ月目:2,764円、13カ月目以降:3,685円 (キャッシュバック適用時) | <ライトプラン(120GB)> 3,828円 (鬼コスパキャンペーン適用時:24カ月の間3,278円) <通常プラン(210GB)> 4,730円 (鬼コスパキャンペーン適用時:12カ月の間3,278円) | <縛りなしプラン> 20GB:2,600円 ・50GB:2,980円 ・200GB:4,928円 <1年契約プラン> 20GB:2,280円 ・50GB:2,600円 ・200GB:4,690円 | <スタンダードプラン> ギガ並盛(20GB) 1~6ヵ月目:980円 7ヶ月目以降:2,178円 ギガ大盛(40GB) 1~6ヶ月目:1,680円 7ヶ月目以降:2,948円 ギガ特盛(100GB) 1~10ヶ月目:1,980円 11ヶ月目以降:3,828円 <フリープラン> ギガ並盛(20GB) :2,618円 ギガ大盛(40GB) :3,278円 ギガ特盛(100GB) :4,708円 | ・らくらくプラン(最大100GB):3,377円 ・サクッとプラン(最大100GB):3,278円 ・まるっとプラン(最大100GB):3,608円 |
2年間の合計総額料金 | 70,638円 (70GBプラン適用時) | 78,672円(120GBプラン適用時) | 65,700円(50GBプラン適用時) | 76,692円 | 78,672円 |
月間データ容量 | 30GB、50GB、70GB | 120GB、210GB | 20GB、50GB、200GB | 20GB、40GB、100GB | 100GB |
通信速度(実測値) | 上り平均:6.99Mbps 下り平均:12.53Mbps | 上り平均:6.99Mbps 下り平均:12.53Mbps | 上り平均:6.99Mbps 下り平均:12.53Mbps | 上り平均:8.06Mbps 下り平均:13.26Mbps | 上り平均:6.99Mbps 下り平均:12.53Mbps |
通信対応エリア | ・全国 ・海外の一部地域 | ・全国 ・海外の一部地域 | ・全国 ・海外の一部地域 | ・全国 ・海外の一部地域 | ・全国 ・海外の一部地域 |
キャンペーン | ・月額料金割引キャンペーン ・キャッシュバックキャンペーン | ・鬼コスパキャンペーン(月額料金割引、初期費用無料) | ・事務手数料1,000円割引 | ・月額料金割引キャンペーン | ・30日間お試しモニター ・初期事務手数料無料 |
キャッシュバック | <縛りなし契約> ・30GB:9,000円 ・50GB:10,500円 ・70GB:11,400円 <1年契約> ・30GB:7,650円 ・50GB:9,150円 ・70GB:10,050円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
こちらの表を基に、それぞれのポケット型Wi-Fiの特徴についてまとめていきます。
1位:ゼロ縛りWiFi
ゼロ縛りWiFiは月額料金の割引とキャッシュバックの両方が適用されるポケット型Wi-Fiサービスです。 1年契約と契約期間なしのプラン、30GB・50GB・70GBのデータ容量が用意されています。そして、どのプランを利用するかによってもらえるキャッシュバック金額が変わってきます。 少しでもお得に利用するなら、大容量かつ契約期間なしのプランで契約するのがおすすめです。このキャンペーンは夏トクサマーキャンペーンとして適用されているものであるため、ゼロ縛りWiFiを契約するなら今のうちに契約を進めてみてください。
2位:hi-ho Let’s Wi-Fi
hi-ho Let’s Wi-Fiは月額料金の割引や初期費用無料の鬼コスパキャンペーンを実施しているポケット型Wi-Fiです。 本来ならライトプランを契約すると3,480円かかりますが、2年間は3,278円で利用でき、かつ事務手数料が無料で利用することが可能です。もし210GBもの大容量の通常プランを利用した場合でも同じ金額で1年間利用できるため、よりお得に利用できます。 鬼コスパキャンペーンは適用条件が公式サイトからの申し込みだけであるため、難しいことは考えずに気軽に契約してみてください。 ただ、契約できるデータ容量が120GBと210GBの2つの大容量プランのみとなっています。そこまでのデータ容量が必要ないという方にはhi-ho Let’s Wi-Fiはあまりおすすめできません。
3位:Chat WiFi
Chat WiFiは月額料金が安いポケット型Wi-Fiです。 こちらもゼロ縛りWiFiと同じような料金プランとなっており、1年契約あるいは契約期間縛りなしのプランを選び、20GBと50GB、200GBから必要な容量を選択する仕組みとなっています。50GBプランなら3,000円以内でずっと利用でき、他のところよりも安い料金となっています。 また、200GBもの容量が必要という場合でも、5,000円以内で利用することが可能です。そもそも200GBもの容量を使うことのできるポケット型Wi-Fiが限られているため、100GBでは足りないという方は視野に入れてみてください。 比較表を見ると一番料金が安く見えますが、Chat WiFiには100GBプランがないため、50GBプランを適用させた場合の料金で比較しています。そのため、実質ゼロ縛りWiFiと総額料金はほとんどかわりません。
4位:ZEUS WiFi
ZEUS WiFiは大幅な月額料金割引キャンペーンを実施しているポケット型Wi-Fiです。 スタンダードプランには20GBと40GB、100GBの3つの容量があり、20GBだと半年間は55%OFFの料金、50GBだと半年間は43%OFFの料金で利用できます。100GBについては、10カ月間54%OFFの料金で利用することが可能です。 ここまで大幅に月額料金を割引してくれるポケット型Wi-Fiサービスは他にありません。 キャッシュバックキャンペーンと違い、月額料金の割引は簡単にすぐに適用できるキャンペーンとなっており、確実にお得に利用しやすいです。キャッシュバックキャンペーンの受け取り忘れが不安という方はZEUS WiFiがおすすめです。
5位:AiR WiFi
AiR WiFiはお試し利用ができるポケット型Wi-Fiです。 たいていのポケット型Wi-Fiだと、契約期間の縛りや初期費用が障壁となり、なかなか気軽に始められないケースが多いです。しかし、AiR WiFiは30日間のお試し利用ができるため、お金をかけずに解約時のことを気にせず始められます。 また、AiR WiFiは100GB利用できるプランしかありませんが、月額料金が3,000円程度でかなり安いです。100GBもいらないという方はともかく、100GB必要な方にとってはかなりお得な料金設定となっています。 お試し利用をしてリスクを減らしたい方、お得な月額料金で利用したい方に特におすすめです。
ポケット型Wi-Fiの選び方|データ容量以外に比較すべきポイント
データ容量に基づいておすすめのポケット型Wi-Fiを紹介していきました。しかし、データ容量以外にもいくつかのポイントを押さえて契約先を選ばないと、あとで後悔してしまいます。
実質料金の安さ
ポケット型Wi-Fiの契約先を選ぶ際に、たいていの方はキャッシュバックに目がいきがちです。それらを意識するのはもちろん大事なことですが、一番料金面で重要視したほうがよいのは実質料金の安さです。 たとえば、キャッシュバック2万円もらえるけど月額料金は5,000円かかるところと、キャンペーンは何もないけど月額料金が3,000円で済むところがあるとします。前者を1年使い続けるより後者を1年使い続けたほうが4,000円安くなりますが、たいていの方は前者を選ぶ傾向にあります。 また、キャッシュバックキャンペーンは受け取り条件を満たして申請手続きをしないともらえないため、受け取り忘れをしてしまうリスクがあります。実際、キャッシュバックキャンペーンを受け取り忘れている方は多いです。 上記のような形で、断片的な部分だけでなく、総合的に見て実質料金の安さで比較する癖を付けておきましょう。
通信速度の実測値
ポケット型Wi-Fiは料金の安さと同じくらい通信速度の速さが重視されます。 もしお得な料金で契約できても、まともにインターネットが使えないほど通信速度が遅かったら、契約した意味がありません。そのため、ポケット型Wi-Fiの通信速度を調べておくのはかなり大事なことです。 ただ、多くの方は公式サイトで公表されている最大通信速度をチェックしがちです。最大通信速度はあくまでも理論値でしかなく、特にポケット型Wi-Fiだと理論値の10分の1以下の速度になることが当たり前です。 そのため、通信速度を調べる際には、最大通信速度ではなく通信速度の実測値を調べるようにしてください。通信速度の実測値は、ある程度知名度のあるプロバイダであれば、「プロバイダ名+通信速度」と検索すれば情報が出てきます。
キャンペーン特典の充実度
こちらは料金に関わってくる部分でもありますが、キャンペーン特典の充実度もチェックしておきましょう。 月額料金がほぼ同じの2社があっても、片方のキャンペーン特典のほうが充実していたら、たいていの方はキャンペーン特典が充実しているプロバイダを契約したほうがお得になります。 キャンペーンと一言で言ってもその形態はさまざまで、キャッシュバックや月額料金割引はもちろん、他にもスマホの割引や乗り換え違約金負担などのキャンペーン特典があります。たとえば、新規で契約する方は関係ありませんが、乗り換えで契約する方なら乗り換え違約金負担キャンペーンがあるかないかで負担額がかなり変わってきます。 キャンペーンは人によっては大きなキャンペーンになることもありますが、別の人にとってはあっても意味がないものである場合も多いです。どのくらい自分にとってメリットとなるキャンペーンがあるかをよく確認して契約先を選んでみてください。
通信対応エリアの広さ
通信対応エリアの広さによってもポケット型Wi-Fiの契約先が変わってきます。 WiMAXは独自のWiMAX回線とau回線が利用できる仕組みとなっています。一方で、ポケット型Wi-Fiだと多くのサービスがクラウド型のポケット型Wi-Fiを採用しており、au、ドコモ、ソフトバンクの回線が自由に使えます。 他にも、クラウド型のポケット型Wi-Fiは海外でも利用でき、現地の最適な回線を自動で取得してインターネットを利用することが可能です。そのため、WiMAXよりクラウド型のポケット型Wi-Fiのほうが通信対応エリアはかなり広いです。 通信対応エリアが広いとそれだけ安定した通信を行うことができます。通信速度の安定感に欠けるのが不安な方はクラウド型のポケット型Wi-Fiがおすすめです。
評判や口コミから読みとれるユーザーの満足度
念のため、どんなポケット型Wi-Fiサービスを契約するとしても、評判や口コミから読み取れるユーザーの満足度はチェックしておいたほうがよいです。 いくら料金が安くて通信速度が速いところであっても、実はしつこく営業の電話をかけていたり、サポートの対応がイマイチだったりします。そういった情報は公式サイトなどの表面上から読み取ることはできず、評判や口コミ情報を参考にするしかありません。 実際にサービスを利用してみないとどこに不満に感じる要素があるかわかりません。契約してから失敗してしまうリスクを減らすためにも、事前に評判や口コミ情報は確認しておいてください。
ポケット型Wi-Fiを利用する前に知っておきたい注意点
ポケット型Wi-Fiを利用する前には、いくつか注意しておく点があります。
通信速度の速さは光回線に劣る
ポケット型Wi-Fiはクラウド型のものか、WiMAXかにかかわらず、通信速度の速さは光回線に劣ります。 そもそも光回線は有線接続を利用しており、光ファイバーケーブル内で電子信号が行き交うだけであるため、そこまで通信速度が落ちることはないです。概ね理論値の半分程度の通信速度に納まります。 一方で、ポケット型Wi-Fiは無線接続での通信方式になり、空気中を行き交う電波のやり取りになるため、どうしても周辺の外的な影響を受けやすくなってしまいます。その結果、通信速度がかなり落ちてしまいます。 ただ、ポケット型Wi-Fiは光回線とは違って外出先でもインターネット環境を確保できるというメリットがあります。その点を踏まえると、通信速度の速さを求めるなら自宅は光回線、外出先ではポケット型Wi-Fiという使い方が望ましいです。
誰かとシェアして使うのはおすすめしない
ポケット型Wi-Fiは光回線と比べると同時接続可能台数がやや少ない傾向にあります。そのため、誰かとシェアして使うのはあまりおすすめできません。 2、3個のデバイスに同時接続するくらいならあまり通信速度は変わりませんが、それ以上の台数を接続しようとするとかなり通信速度が遅くなってしまいます。ポケット型Wi-Fiを利用するなら、一人暮らしの方の利用がおすすめです。
契約期間中に解約すると違約金がかかる
先ほども触れましたが、ポケット型Wi-Fiは契約期間中に解約すると違約金が発生してしまいます。 中には、違約金が数千円程度で収まる場合もあります。しかし、たいていの場合は1万円以上かかるため、気軽に退会するのは難しいです。 お試しキャンペーンを実施しているところで契約してみたり、契約期間の縛りなしのプランで契約するなどして違約金のリスクを減らせる状況を作っておいたほうがよいです。
無制限ポケット型Wi-Fiのランキングに関するよくある質問は?
ポケット型Wi-Fiといってもいくつか種類があり、どこで契約するかによって使えるデータ容量が異なる場合があります。そのため、インターネット上ではポケット型Wi-Fiのデータ容量についての質問がいくつも投稿されています。
楽天のポケット型Wi-Fiはデータ容量を無制限で使えるって本当?
楽天のポケット型Wi-Fiはデータ容量を無制限で使えます。 楽天は独自の回線を使っており、楽天のポケット型Wi-Fiでもその回線が使われています。3GBまでは1,078円、20GBまでは2,178円で使え、それ以上は3,278円で無制限で使うことが可能です。 楽天回線については、現状WiMAX同様にほぼ無制限で使える回線だと公表されているため、速度制限については気にせずに利用できます。 契約の仕方によっては楽天ポイントももらえるため、気になる方は楽天のポケット型Wi-Fiも視野に入れてみてください。
ポケット型Wi-Fiの仕組みはどうなっている?
ポケット型Wi-Fiはスマホと似たような仕組みになっています。 サービス提供側に基地局が設置されており、その基地局から飛ばされる電波を受信し、その電波をWi-Fiという形でデバイスに接続する形となっています。ルーターが直接Wi-Fiを飛ばしているわけではないため、基地局の設備に不備が生じれば、その回線を利用している方は通信障害に見舞われてしまいます。 スマホは基地局から送られてきた電波を使ってそのままインターネット接続できますが、ポケット型Wi-Fiだとポケット型Wi-Fiのルーターをワンクッション挟む過程が必要です。少し手間がかかりますが、前者の場合より料金が安くなるため、料金を安く抑えたい方はポケット型Wi-Fiを利用してみてください。
楽天のポケット型Wi-Fiの通信対応エリアは広い?
楽天のポケット型Wi-Fiの通信対応エリアは、大手のauやドコモ、ソフトバンクと比べるとあまり広くありません。WiMAX回線よりも狭いとも言えるでしょう。 また、5G回線については関東や大阪、名古屋、福岡以外のエリアでは使える場所がかなり限定されています。5G通信を楽しむつもりで契約しても、エリア外で4G通信しか使えないということもある点に注意してください。
まとめ:ポケット型Wi-Fiに完全無制限はない|おすすめは「WiMAX」
ポケット型Wi-Fiにはさまざまな種類がありますが、完全無制限で使えるものはありません。過去に回線混雑による大規模通信障害が発生して以降、政府の意向によって完全無制限で使える通信サービスのほとんどは規模を縮小させました。 しかし、中には実質無制限で使えるところや通信量は決まっていても消費しきるのが難しいほどの大容量プランを提供しているところもあります。通信制限を気にせずポケット型Wi-Fiを使いたいという方は、そういったサービスの契約がおすすめです。 特にWiMAXは料金や通信速度の速さにも優れており、それぞれの二ーズにあったプロバイダがいくつも展開されています。