インターネット通信専用のSIMカードとなるデータ通信専用SIM。
通話機能が無い代わりに、月額料金が非常に安く使えるので使い方次第で非常に便利なものです。
とはいっても、あまりデータ通信専用SIMのことを詳しく知らない……という人もいらっしゃいますよね。
本記事ではデータ通信専用SIMの特徴や、選び方のポイント、おすすめ格安SIM、メリットとデメリットなどについてまとめました。
データ通信専用格安SIMの契約を検討している人の参考になれば幸いです。
データ通信専用の格安SIMは、気軽に契約できるのがポイント。
他にもどのような特徴があるか、見ていきましょう。
・データ通信専用SIMの特徴
・選び方のポイント
・おすすめデータ通信専用格安SIM
・メリットとデメリット
・おすすめできる人
・よくある質問と答え
※ 料金はすべて税込
※ Aプラン(タイプA)はau回線、Dプラン(タイプD)はドコモ回線、SプランはSoftBank回線
※ 楽天モバイルはMNO(キャリア)の情報を記載
※1 au回線は2022年8月末で申し込み受付が終了
データ通信とは?
データ通信とは、一言で表すと“コンピューター同士で情報のやり取りをする”ことです。
私たちが普段使っているスマートフォンやタブレットも、広い意味ではコンピューターの1つ。情報をやり取りするデータ通信をすることで、インターネットが使えるようになるのです。
データ通信は、今や日常生活や仕事では切っても切れない関係とも言えますね。
データ通信が無ければ何か調べものすることも、SNSでコミュニケーションも、地図アプリで行先を調べることもできませんよね。
私たちの暮らしを支える大切なインフラ機能の1つです。
データ通信専用の格安SIMの特徴
格安SIMには大きく分けて、“データ通信専用SIM”と”通話SIM”の2つに分かれます。
通話SIMは、電話機能もデータ通信もSMS機能もすべて利用できるSIM。データ通信専用SIMは、“音声電話機能”が無いSIMのことです。
データ通信専用格安SIMの特徴をまとめました。
一言で表すと、“インターネット専用のSIMカード”ですね。
音声通話ができない
データ通信専用SIMの1つ目の特徴は、“音声通話ができない”ことです。
名前の通り“インターネット通信のみ”使える格安SIMなので、090や080、070といったキャリア発番の電話番号を使った音声通話の利用はできません。
そのため、他社から電話番号を引き継いで乗り換えることができない契約タイプですね。
データ通信専用といっても、インターネット専用の電話番号が発番されます。電話番号を見ても、音声通話可能の電話番号と見分けがつきません。
電話番号を使った通話はできない分、毎月の月額料金が安いのがデータ通信専用SIMの良いところですね。
SMS機能がない場合もある
データ通信専用SIMの2つ目の特徴は、“SMS機能がない場合もある”ことです。SMSは、“ショートメッセージサービス”の略で、電話番号同士でメッセージのやり取りができるサービスですね。
LINEや他のメッセージアプリが普及しているので、メッセージのやり取りでSMS機能をあまり使わない人が多いですが、大切な役割を担っています。
SMSは、“二段階認証”や”SMS認証”といった認証関係でよく使われていますね。
例えば、LINEを登録する際に”SMS認証”が使われるので、SMS機能がないデータ通信専用SIMの場合、認証できません。
また、各種サービスにログインする時に、確認コードが指定された電話番号宛にショートメッセージとして送られてくる場合もありますよね。
不正ログイン対策のために、SMSを使った認証をするサービスが増えています。そのようなサービスを使う時には必須と言えますね。
データ通信専用SIMの種類によっては、SMS機能がない場合があるので、契約する際には注意が必要です。
データ通信専用の格安SIMを選ぶポイント4つ
データ通信専用の格安SIMを選ぶには、ポイントがいくつかあります。
“SMS機能の有無”、”月額料金”、”通信回線”、”サポートの評判・口コミ”の4つですね。
選び方のポイントを押さえて、契約するSIMを間違えないようにしましょう。
データ通信専用SIMも、事業者やプランによってサービス内容が違います。
何の目的で契約するかを考えた上で、選択しましょう。
SMS機能の有無
SMS機能がいらない場合は無くても問題ありませんが、必要な場合は有無を事前に調べておく必要があります。
既に他のSMS利用可能な電話番号を持っていて、データ通信専用SIMでは使わなさそうな場合は不要と言えます。
また、LINEのアカウントを2つ作りたい、SMS専用番号として使いたい場合はSMS機能が必須ですね。
使用目的に応じて、SMS機能の有無のどちらが良いか判断しましょう。
月額料金
2つ目の選ぶポイントは、“月額料金”です。
各事業者でデータ通信専用SIMの月額料金は異なります。もちろん、契約ギガ数によっても料金は変わりますよ。
事業者によっては、“SMS機能付きデータ通信専用SIM”のみサービス提供している場合があります。SMS機能がないデータ通信専用SIMよりは高めに設定されている傾向がありますね。
1番安いプランで500円前後からサービス提供をしている事業者が存在します。1GBや2GBといった小容量プランなので、1つの例として、お子様のスマートフォン用として契約しても良いですね。
また、複数キャリアの回線を使える格安SIM事業者がありますが、回線によって料金が変わることはありません。
データ通信専用SIMを契約する時は月額料金をしっかりと比較して、納得のいく料金で提供している事業者から契約しましょう。
通信回線
3つ目の選ぶポイントは、“通信回線”です。どこのキャリア回線を使っているかですね。
格安SIMは、au・ドコモ・SoftBankのいずれかの回線を借りてサービスを運用しています。MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と言われるものですね。
一番多いのがドコモ回線を使っている格安SIM。次に多いのがau回線を使っている格安SIMです。SoftBank回線を使っている格安SIMは少ないですが、存在します。(例:mineo)
また、ドコモ回線とau回線のマルチキャリアに対応している事業者が増えてきていますよ。
エリアは、都心部はどのキャリアを選んでも大差はありません。しかし、山間部やキャンプ場などで使うことが多いならキャリアによって対応状況が異なる場合があるので、事前に調べておくと良いですね。
また、使っているスマートフォンに挿して使いたい、キャリア版のタブレットで使いたい場合も通信回線はどこかをチェックしておきましょう。
サポートの評判・口コミ
4つ目の選ぶポイントは、“サポートの評判・口コミ”です。特に初めて格安SIMを使う人は、サポートがしっかりしている事業者を選ぶと、何かあった時でも安心できますね。
また、実際に使っているユーザーからの評判や口コミも、参考になる情報ですよ。
データ通信専用SIMを運営している事業者は、通信業界の老舗企業であったり、大手企業のグループ会社であったりすることが多いので信頼できますね。
気になるデータ通信専用SIMを見つけたら、SNSでサポートがどうなのかという口コミを探してみると良いですよ。
データ通信専用のおすすめ格安SIM7選
データ通信専用のおすすめ格安SIMを7社、紹介します。
au回線、ドコモ回線がメインですが、中にはSoftBank回線の扱いができる格安SIMも存在しますよ。
格安SIM名 | 楽天モバイル | mineo | OCNモバイルONE | IIJmio | LIBMO | イオンモバイル | BIGLOBEモバイル |
通信回線 | 楽天、au | au、ドコモ、SoftBank | ドコモ | au、ドコモ | ドコモ | au、ドコモ | au、ドコモ ※1 |
プラン | 【Rakuten UN-LIMIT VII】 ※従量制 3GBまで:980円 20GBまで:2,178円 無制限:3,278円 ※楽天エリアのみ | 【マイピタ】 1GBプラン:880円 5GBプラン:1,265円 10GBプラン:1,705円 20GBプラン:1,925円 | 【SMS対応SIM】 3GB/月コース:990円 6GB/月コース:1,320円 10GB/月コース:1,760円 | 【SMS対応】 2ギガプラン:820円 4ギガプラン:970円 8ギガプラン:1,470円 15ギガプラン:1,780円 20ギガプラン:1,980円 | 【データ通信専用SIM】 ライトプラン:528円 なっとくプラン(3GB):858円 なっとくプラン(8GB):1,320円 なっとくプラン(20GB):1,991円 なっとくプラン(30GB):2,728円 | 【さいてきプラン】 データ6GBプラン:1,188円 データ7GBプラン:1,298円 データ8GBプラン:1,408円 データ9GBプラン:1,518円 データ10GBプラン:1,628円 | 【SMS機能付き】 3ギガプラン:1,122円 6ギガプラン:1,727円 12ギガプラン:3,102円 20ギガプラン:5,082円 30ギガプラン:7,557円 |
【マイそく】 スタンダード (最大1.5Mbps) :990円 プレミアム (最大3Mbps):2,200円 | 【データのみ】 8ギガプラン:1,400円 15ギガプラン:1,730円 20ギガプラン:1,950円 | 【さいてきプラン MORIMORI】 データ20GBプラン:1,738円 データ30GBプラン:2,838円 データ40GBプラン:3,983円 データ50GBプラン:5,038円 | 【データ通信のみ】 6ギガプラン:1,595円 12ギガプラン:2,970円 20ギガプラン:4,950円 30ギガプラン:7,425円 | ||||
【eSIM】 8ギガプラン:1,100円 15ギガプラン:1,430円 20ギガプラン:1,650円 | |||||||
最大通信速度 | 下り最大:400Mbps 上り最大:75Mbps | Aプラン:最大150Mbps Dプラン:最大112.5Mbps Sプラン:最大172Mbps ※4Gの場合 | 下り最大:988Mbps 上り最大:75Mbps | タイプA 下り最大:958Mbps 上り最大:112.5Mbps タイプD 下り最大:1,288Mbps 上り最大:131.3Mbps | ライトプラン:200kbps その他:情報なし | au回線 下り最大:958Mbps 上り最大:112.5Mbps ドコモ回線 下り最大:1,288Mbps 上り最大:131.3Mbps | タイプD 下り最大:1,288Mbps 上り最大:131.3Mbps タイプA 下り最大:958Mbps 上り最大:112.5Mbps |
※ 料金はすべて税込
※ Aプラン(タイプA)はau回線、Dプラン(タイプD)はドコモ回線、SプランはSoftBank回線
※ 楽天モバイルはMNO(キャリア)の情報を記載
※1 au回線は2022年8月末で申し込み受付が終了
格安SIM事業者によって、データ容量が違います。
必要なデータ容量プランがある事業者を選ぶようにしましょう。
データ通信専用のおすすめ格安SIM7選の特徴を解説
先ほど表で紹介した、データ通信専用のおすすめ格安SIMの特徴を解説します。
事業者によって特徴があるので、どの格安SIMが自分に向いているかを確認していきましょう。
データ通信専用SIMで何をしたいのかを考えて、実現できそうな格安SIMを選ぶと満足度が上がりますね。
・mineo:数少ないトリプルキャリア対応の格安SIM
・OCNモバイルONE:バースト転送機能で通信制限時も快適
・IIJmio:数少ないeSIMの取り扱いがある格安SIM
・LIBMO:料金が最安クラスで利用可能
・イオンモバイル:1GB刻みのプランから選択可能
・BIGLOBEモバイル:エンタメフリー・オプションで特定サービス使い放題
楽天モバイル:対象エリア内なら上限なしで利用可能
楽天モバイルは、“最大3,278円でデータ通信が上限無く使えて、従量制プランの採用で使わなかった月もお得”なことが特徴です。
2022年8月時点で楽天モバイルは自社回線を有している”キャリア”扱いになりますが、格安SIMと同水準の月額料金でサービス提供されています。
楽天モバイルの1番のメリットが、最大3,300円程度でデータ通信が上限なしで利用できることですね。
エリアが楽天回線のみという条件がありますが、楽天エリア圏内に住んでいる場合はコスパが良いと言えます。
また、楽天モバイルユーザーの場合、楽天市場での買い物時に倍率がアップしやすくなるので、普段から楽天で買い物する人もおすすめですね。
データ通信SIMとして考えると、サービス面でも充実していると言えますよ。
mineo:数少ないトリプルキャリア対応の格安SIM
mineoは、“au、ドコモ、SoftBankのトリプルキャリアに対応している”ことが特徴です。
eo光を運営している関西電力のグループ会社である『株式会社オプテージ』が提供しています。
mineoの一番の特徴は、“SoftBank回線も選択可能”なことです。SoftBank回線が使えるデータ通信専用SIMは珍しいですね。
データ通信に関して独自サービス、プランを提供しているmineo。プランはデータ通信量から選ぶ『マイピタ』と、最大通信速度で選ぶ『マイそく』の2つが用意されています。
マイそくでは、最大通信速度が1Mbpsの『スタンダード』と、3Mbpsの『プレミアム』があります。高速通信ではありませんが、LINEやメールなどの文字中心のやり取りがメインの場合は十分使える速度です。
速度が遅めではありますが、データ通信量の上限がないのがポイントですね。
キャリア回線で上限なしのデータ通信をしたいと考えている人に、おすすめです。
OCNモバイルONE:バースト転送機能で通信制限時も快適
OCNモバイルONEは、“バースト転送機能で、速度制限がかっても最初の数秒は高速通信が可能”なことが特徴です。
OCNモバイルONEは、NTTが運営している格安SIMです。運営元の信頼性はバツグンですね。
便利な機能の1つに『バースト転送機能』があります。節約モード使用時や、通信速度の低速化の時に、”データ通信量が150KBを超えるまでは高速通信が可能”になる機能です。
つまり、データを読み込んで一定の時間は速度制限にかかっていると思えないほどの高速通信が可能ですよ。
特に、文字がメインのWebサイトの閲覧や、メールの送受信時に便利さが実感できる機能ですね。
また、無料で使えるオプションの『MUSICカウントフリー』では、対象音楽配信アプリのデータ消費量がカウントされません。実質音楽が聴き放題になるので、音楽好きの人にはたまりませんね。
総合的に見るとOCNモバイルONEは、通信制限時に少しでも快適に通信したい人におすすめと言えます。
IIJmio:数少ないeSIMの取り扱いがある格安SIM
IIJmioは、“データ通信専用SIMでもeSIMが利用可能“なことが特徴です。
IIJmioは、通信業界の老舗である『株式会社インターネットイニシアティブ』が運営しています。
物理カードではなく、端末にSIM情報を直接ダウンロードして使用するeSIM。SIMトレイが1つしかない機種でもデュアルSIMを使えるので、人気がありますね。
音声SIMであれば対応している事業者はありますが、データ通信専用SIMとしてeSIMに対応している格安SIMは数少ないです。
デュアルSIMで運用したいと考えている人に、特におすすめと言えますよ。
LIBMO:料金が最安クラスで利用可能
LIBMOは、“月額料金が最安クラスで使える”ことが特徴です。
LIBMOは、静岡県に拠点を置く『株式会社TOKAIコミュニケーションズ』が運営しています。ドコモ回線を使用している格安SIMですね。
1番の特徴は、月額料金が最安クラスであること。
最安プランのライトプランでは最大通信速度が200kbpsではありますが、毎月528円で使えます。通常の速度で使える3GBプランでは858円で使えますよ。
3GBプランの相場は900円台なので、相場より安く設定されていますね。
バースト機能や高速・低速切り替えといったサービスは提供されていませんが、コスト重視の人にはおすすめですよ。
イオンモバイル:1GB刻みのプランから選択可能
イオンモバイルは、“1GB刻みでプランの選択ができる”ことが特徴です。
イオンモバイルは、スーパーでおなじみの『イオンリテール株式会社』が運営している格安SIMです。
契約がイオンの店舗でできるので、対面でスタッフとのやり取りが可能なことが特徴です。
そして、もう1つの特徴が10GBまでは1GBずつプランを選べること。他社で良くある「3GBじゃ少なすぎるし、5GBじゃ多すぎる」といった場合でも対応ができますね。データ容量の変更は、毎月何度でも無料です。
1GBあたり110円ずつの変動なので、10GBまで増やしても1,628円と非常に安く使えます。
10GB以降は、20GB、30GB、40GB、50GBの中から選べますよ。
対面で契約したい人や、月によってデータ通信量が変動する人に、イオンモバイルはおすすめです。
BIGLOBEモバイル:エンタメフリー・オプションで特定サービス使い放題
BIGLOBEモバイルは、“エンタメフリー・オプションで特定サービスが使い放題”が特徴です。
BIGLOBEモバイルは、プロバイダでおなじみの『ビッグローブ株式会社』が運営している格安SIM。KDDIの子会社でもありますね。
月額料金は平均的ではありますが、独自のオプションサービス『エンタメフリー・オプション』がポイントです。
月額1,078円で、YouTubeやU-NEXTなどの動画視聴、YouTube MusicやApple Musicなどの音楽視聴に対してのデータ消費量がカウントされません。
2,068円(3GB)からエンタメコンテンツが楽しみ放題なのは非常にコスパが良いと言えますね。
エンタメコンテンツをよく楽しむ人に、BIGLOBEモバイルはおすすめです。
データ通信専用の格安SIMのメリット3つ
音声通話SIMではなく、あえて通話ができないデータ通信専用格安SIMを契約するメリットはいくつかあります。
“月額料金が安い”、”LINE通話可能”、”契約期間の縛りがない”の3つです。
メリットを魅力的に感じたら、データ通信専用SIMの契約を前向きに検討しても良いですね。
とにかく料金が安いのがデータ通信専用SIMのメリットですね。
月額料金が安い
1つ目のメリットは、“月額料金が安い”ことですね。音声SIMに比べると、音声通話機能が省かれているので安く料金設定されています。
安いプランであれば、およそワンコインで使える事業者も存在しています。
サブ回線で持ちたいけどメイン回線と同じ料金であれば躊躇する……という人にとっては、大きなメリットと言えますね。
LINE通話はできる
2つ目のメリットは、“LINE通話はできる”ことです。データ通信専用とはいえ、通話は一切できないわけではありません。
LINE通話やSkypeのような“インターネット回線を使った電話”なら、データ通信専用SIMでも利用可能です。
通話料が発生する通常の電話より、無料で使えるLINE通話を利用している人が増えてきていますよね。
LINE通話ができれば問題ないという人にも、安く使えるデータ通信専用SIMは使うメリットがあると言えます。
契約期間の縛りがない
3つ目のメリットは、“契約期間の縛りが基本的にない”ことです。
一部の事業者は最低利用期間を設けていますが、基本的にデータ通信専用SIMでは契約期間の縛りがありません。
契約期間の縛りが無ければ、お試し感覚で契約して、微妙そうだったら解約できますよね。
手軽にデータ通信専用SIMを試せるのがメリットと言えますよ。
データ通信専用の格安SIMのデメリット2つ
データ通信専用格安SIMには、デメリットもあります。
“音声通話が使えない”、”緊急通報が利用不可”の2つですね。
スマートフォン用として契約するには音声通話が使えないと不便ですし、メイン回線で使いたい人にはあまり向いていませんね。
最大のデメリットは音声通話ができないこと。
メイン回線としては不向きと言えますね。
音声通話やSMSが使えない
1つ目のデメリットは、“音声通話やSMSが使えない”ことです。
LINE通話のようなインターネット回線を使った電話は可能ですが、090や080、070から始まるキャリア発番の電話番号を使っての電話はできません。
SMSは、SMS機能付のデータ通信専用SIMを契約すれば使用できますが、データ通信のみのSIMに比べると月額料金は上がります。また、格安SIMによっては、別途料金が発生することもありますよ。
音声通話やSMS機能を利用する予定があるなら、音声通話SIMを契約する方が無難ですね。
メイン回線が別であるなら契約するのはありですが、データ通信専用SIMをメイン回線にするのは熟考するべきですね。
緊急通報が利用できない
2つ目のデメリットは、“緊急通報が利用できない”ことです。
緊急通報はスマートフォンのロック画面でも“110(警察)”、”119(消防)”、”118 (海上保安本部)”に発信できる機能です。
音声通話機能を使って発信するので、音声通話機能が無いデータ通信専用SIMでは利用できません。
何か不測の事態に陥った時に、通報できなければ困りますよね。
デメリットをカバーするためにも緊急通報が利用できるよう、音声通話SIMの契約を1回線はしておいた方が安心です。
データ通信専用の格安SIMがおすすめな人の特徴3つ
データ通信専用の格安SIMがおすすめな人には、特徴があります。
“サブのスマートフォンを持ちたい人”、”タブレットで利用する人”、”通話はLINE通話のみで十分な人”の3つです。
いずれかの特徴に当てはまれば、データ通信専用SIMの利用が向いていると言えますね。
基本的にサブ利用として検討している人向きですね。
データ通信専用でサブのスマホを持ちたい人
データ通信専用SIMがおすすめできる人の1つ目の特徴は、“データ通信専用でサブスマホを持ちたい人”です。
スマートフォン1台で調べものや道案内、電車の時間を調べたり支払いの決済ができたりと、本当のさまざまなことができますよね。
しかし、何でもできるが故に気になるのが、バッテリーとデータ通信容量の残り。
1台のスマートフォンにすべて集約させてしまうと、どちらかが消費しきってしまう可能性があります。
そこで、昔使っていたスマートフォンや中古スマートフォンにデータ通信専用SIMを挿し、2台持ち状態にします。
メインのスマートフォンのバッテリーやデータ通信量の残量が無くなってしまっても、サブスマホがあれば対応できますね。
メインスマホが速度制限にかかってもバッテリーが残っていれば、サブスマホのテザリング機能で引き続き快適通信もできますよ。
活用の幅が広がるサブスマホ。データ通信専用で持ちたいと考えている人におすすめです。
タブレットでネットのみ利用したい人
データ通信専用SIMがおすすめできる人の2つ目の特徴は、“タブレットでネットのみ利用したい人”です。
SIMフリーや、SIMロック解除したタブレットにデータ通信専用SIMを挿すと、Wi-Fi環境が無くてもタブレットでインターネットが使えます。
キャリアから契約すると、解約しない限りタブレット単体でインターネットができますが、料金が格安SIMに比べると割高です。
特に外出先でよくタブレットを使う人は、契約を検討しても良いと言えますね。
通話はLINE通話で事足りる人
データ通信専用SIMがおすすめできる人の3つ目の特徴は、“通話はLINE通話で足りる人”です。
例えば、小中学生のお子様に当てはまります。家族や学校の友達としか電話しないという場合は、LINE通話でも十分な場合があります。
子どもでもスマートフォンを持つ時代になっていますが、子ども1人1人にスマートフォンを契約するのは家計にとって厳しいですよね。
データ通信専用SIMなら、通信費が非常に安く済ませることができるので、負担を減らすことが期待できます。
お子様と相談してLINE通話のみでも問題なさそうなら、データ通信専用SIMの契約でも不便なく使えると言えますね。
格安SIMデータ通信に関するよくある質問
格安SIMデータ通信に関するよくある質問と答えをまとめました。
“データ通信無制限の格安SIMはあるのか”、”最安のデータ通信SIMはどれか”の質問に回答しています。
気になる質問があれば、参考にしてみてくださいね。
疑問は事前に解消しておきましょう。
データ通信無制限の格安SIMはある?
条件とは、“通信速度が制限されている”か”エリア内の場合”ですね。
また、特定サービスのデータ消費量がカウントされない格安SIMもあります。
・BIGLOBEモバイル(エンタメフリー・オプション対象サービスはデータ消費量がゼロ)
・OCN モバイル ONE(MUSICカウントフリーで対象音楽配信サービスのデータ消費量がゼロ)
完全な無制限の格安SIMはありませんが、条件に当てはまる場合は実質無制限と言えますね。
最安のデータ通信SIMはどれ?
2022年8月時点で、最安のデータ通信SIMは『165円(100MB)のLinksMate』です。
ですが、データ通信量によって最安のデータ通信SIMはどれなのかは変わります。
一目でわかるよう、データ容量別で最安のデータ通信SIMをまとめました。
1GB以外のデータ容量は『LinksMate』、中容量は『HISモバイル』や『nuroモバイル』が最安ですね。
使いたいデータ通信量に応じて、契約する事業者は選びましょう。
まとめ:データ通信専用の格安SIMは「OCNモバイルONE」がおすすめ
さまざまなデータ通信専用の格安SIMを紹介してきましたが、中でも『OCNモバイルONE』がおすすめです。
OCNモバイルONEのおすすめポイントはこちら。
・ドコモ回線なので広いエリアに対応
・バースト転送機能で、低速時にも一定時間高速通信可能
・MUSICカウントフリーで対象音楽配信サービスが聴き放題
OCNモバイルONEに限らず、データ通信専用の格安SIMは、使い方次第でいくらでも通信の可能性を広げられます。
データ通信専用SIMを上手に活用して、インターネットをより楽しみましょう。
使用するデータ通信量や回線、独自サービスを比較して自分に合ったデータ通信専用の格安SIMを見つけてくださいね。