格安SIMの乗り換えで、SIMカードの交換先をどこにすればよいか迷っている人もいるでしょう。
自分に合ったところや通信速度の安定した格安SIMを選びたいですよね。
この記事では数ある格安SIMの中から、特におすすめのものを5つに絞って紹介します。
自分に合ったSIMカードの交換先を見つけられて、選ぶための基準もわかるので、ぜひ最後までご覧ください。
・おすすめのSIMカード交換先
・SIMカードだけ交換するメリット・デメリット
・SIMカードを交換する流れ
SIMカードとは?サービスの基本概要を解説
SIMカードの交換をするにあたって、カードそのものがどんなものか知っておくことが重要です。
SIMカードがどんなものかわからないでいると、いざ交換するときに手続きをスムーズに進められない可能性があります。
事前に基礎知識として、しっかり覚えておきましょう。
SIMカードの役割
SIMカードとは、契約者情報を記録した小型ICチップカードを指します。
「SIM」は「Subscriber Identity Module」の頭文字をとった略称で、日本語では「加入者識別モジュール」と訳します。
SIMカードは契約者情報を記録しておくことで、別の端末であっても情報を引き継いで利用可能です。
SIMカードの役割は、情報を小型ICチップに保存しておき、端末利用の利便性を向上させる点にあります。
SIMカードの機能
SIMカードの機能は音声通話、SMS、データ通信の3つです。
すべてのSIMカードが3つの機能を持っているわけではなく、契約するプランによって異なります。
契約時に選択するのは音声通話、データ通信、データ通信+SMSの3パターンです。
どの機能が自分に必要なものか、選んで使いましょう。
SIMカードとeSIMの違い
SIMカードとeSIMの違いは、取り外しできるかどうかです。
SIMカードの場合、端末に普段は差し込んでおり、機種変更などのタイミングで取り外します。
対してeSIMは端末の部品として組み込まれており、取り外しは行いません。
eSIMはオンライン上の手続きで、SIMカードと同じ機能を利用できるのがメリットです。
SIMカードだけを交換するメリット3選
SIMカードだけを交換すると、料金が安くなるなどのメリットがあります。
使っている端末を交換する必要もないのもメリットです。
以下でメリットを詳しく解説するので、ご覧ください。
月額料金が安くなる
SIMカードのみを交換し、別の格安SIMと契約した場合、乗り換えキャンペーンなどの要因で実質料金を安くできます。
また、月額料金そのものを安くできれば、支出の節約が可能です。
SIMカードの交換だけでも、格安SIMとの契約には料金面のメリットがあります。
現在使用中の端末を継続して使える
現在使用している端末は操作に慣れており、使い心地がよいと感じている人も多いでしょう。
スマホ会社の乗り換えをする場合、端末も買い替えてしまうと使いにくさを感じてしまう可能性があります。
しかし、SIMカードだけを交換するのであれば現在の端末を引き続き利用可能です。
特に機種変更してから期間が短い場合の乗り換え時は、SIMカードだけ交換するとメリットが大きくなります。
データ容量を気軽に変更できる
スマホのプランで利用できるデータ容量は、格安SIMであればスピーディーに変更できます。
WiFiをなかなか利用できず、データ通信を多く利用する場合は大容量プランがおすすめです。
反対にデータ通信はそれほど使っておらず、無駄な料金の発生を避けたいのであればデータ容量の小さいプランを選びましょう。
SIMカードだけの交換をする際は、データ容量も自分に合ったものを設定してみてください。
SIMカードだけを交換すると起こりうる3つのデメリット
SIMカードの交換にはデメリットもあります。
通信速度が不安定になるなど、デメリットを事前に知っておかないと、交換後に思わぬ損をするので注意しましょう。
逆にデメリットを理解していれば、SIMカード交換を適切に進めやすいので、しっかり把握してください。
以下で、3つのデメリットについてそれぞれ解説します。
通信速度が安定しないときがある
SIMカードを交換したときに起こる問題の1つに、通信速度が不安定になる点があげられます。
スマホ会社を乗り換えると、利用する地域によっては平均的な通信速度を下回る可能性があるのです。
通信速度が遅くなると、動画視聴やLINEなどの連絡、音声通話などに悪影響が出ます。
事前に地域ごとの通信速度の実測値を確認しておきましょう。
初期設定を自分で施す必要がある
SIMカードを交換した場合、新たに情報を入力する初期設定が求められます。
頻繁にSIMカード交換のために乗り換えをしている人は、毎回設定を求められるのがデメリットです。
初期設定は慣れれば簡単ですが、人によっては時間がかかってしまう可能性もあるので注意しましょう
他キャリアから乗り換える場合はSIMロック解除する必要がある
SIMロックとは、利用可能な回線を制限するための仕組みです。
スマホ会社の中には自社の回線でしかデータ通信ができないようにしている場合があります。
SIMロックを解除するには、店舗などで手続きや設定をしてもらう必要がありますが、この時に手数料が発生してしまうのです。
料金の節約などで乗り換えをしたい人にとって、逆に損する可能性もあるので注意しましょう。
おすすめのSIMカード交換先はこの5つ|初心者はこれさえ選べば失敗しない
以下は、おすすめのSIMカード交換先5つの基本情報をまとめた一覧表です。
それぞれの交換先に特徴があるので、以下でそれぞれ紹介します。
・ahamo:大容量プランにおすすめ
・Y!mobile:データ繰り越しがお得
・楽天モバイル:楽天ユーザーにおすすめ
・J:COMモバイル:データ容量に対する料金が安い
・OCNモバイルONE:無料通話の活用におすすめ
ahamo:大容量プランにおすすめ
ahamoには月100GBの大容量プランがあり、日ごろからデータ通信を多く行う人におすすめです。
海外へ旅行や出張に行った場合、20GBまでの通信が無料となるサービスもあります。
dカードユーザーなら料金の5%がポイントとして付与されてお得です。
大容量プランをお得に使いたい人にはahamoが適しています。
Y!mobile:データ繰り越しがお得
ワイモバイルは普段からデータ通信をあまり使わず、安い料金でスマホを所有しておきたい人におすすめです。
余ったデータ容量は翌月に繰り越すことができるので、料金の無駄もほとんど発生しません。
5Gにも対応しており、追加料金も発生しないので通信環境もかなり良いのも特徴です。
ヤフー関連のネットサービスを利用しているユーザーにてきした格安SIMと言えます。
楽天モバイル:楽天ユーザーにおすすめ
楽天モバイルはキャンペーンが豊富で、楽天ユーザーを中心にかなり料金を節約できます。
特に楽天市場を使っている方は楽天モバイルを利用するとSPUの対象となり、ポイント還元率がアップするのでおすすめです。
また、月額料金も安めの設定となっているので節約を重視したい方にも適しています。
J:COMモバイル:データ容量に対する料金が安い
J:COMモバイルは、J:COMが提供するほかのサービスと合わせて利用することで、本来1GBのデータ容量を5GBまで増やせます。
データ増量に追加料金は発生せず、980円で済むので他のスマホ会社と比較してもかなり安いです。
オプションサービスも5分または60分以内の通話をかけ放題にするものや、端末保証があるので安心できます。
とにかく料金の安さを重視していて、J:COMのサービスを利用している人にJ:COMモバイル
OCNモバイルONE:無料通話の活用におすすめ
OCNモバイルONEは通話オプションが豊富で、頻繁に電話する方に適しています。
月500MBのプランでは10分の無料通話がオプションで付与されており、料金の節約をしやすいです。
また、機種変更の際にかかる端末料金も安い特徴があるので、最新機種が欲しい方にも向いています。
契約期間がなく、違約金も発生しないので全体的に使いやすい格安SIMです。
後悔しないSIMカード交換先の選び方
SIMカードを交換したけど、思うような使い心地にならず、後悔する人もなかにはいます。
SIMカード交換で損をしないためには、選び方を自分で決めておくと効果的です。
以下で、おすすめの選び方を紹介するので参考にしてみてください。
オフラインのサポートがあるところを選ぶ
通信障害などの要因でインターネットや通話機能を使えなくなってしまった場合のサポートです。
WiFiを利用してサポートの電話番号などに連絡すると、サポートしてくれる会社を選ぶと復旧も早くなります。
通信環境に関する設定や対処は自分でできないことも多いので、サポートが充実しているところを選びましょう。
通信対応エリア内のところを選ぶ
格安SIMの場合、複数の大手キャリア回線を利用しているケースも多く、ほぼ全国対応の可能性も高いです。
ただし、地域によっては通信速度が不安定になることもあるので事前にリサーチしておきましょう。
自分の住んでいる地域など、よく行く場所の実測値を知っておくと後悔しない交換ができます。
速度の実測値が速いところを選ぶ
スマホの通信速度は最大速度を示されますが、これは理論値であり実際にその速度が出ることはほぼありません。
実際に出る速度は通信環境や遮蔽物、電波の状況などさまざまな要因で変化します。
通信速度の実測値は、みんそくなどの各種サイトで把握可能です。
実測値は、さまざまなユーザーが寄せた数値の平均値が紹介されています。
複数のスマホ会社を比較したり、地域ごとの平均値を調べたりできるので自分に合ったものを選択可能です。
SIMカードを入れ替える前に準備すべきこと
SIMカードの入れ替えには手続きを進めなければなりません。
入れ替えに際して、何をするか事前にわかっていれば、スムーズにSIMカードを新しくできます。
手続きをスムーズにできれば、今後別の機会で交換するときも役立つので覚えておきましょう。
以下でそれぞれ解説します。
SIMロックを解除する
電話などで予約したうえで店舗まで向かい、SIMロック解除の手続きをしましょう。
なお、スマホ会社の中にはSIMロックが最初から解除されているケースもあります。
SIMロックの有無は設定などから確認できるので、手続きの前に確認しておきましょう。
SIMピンを用意する
SIMカードを交換するには、端末から取り出さなければなりません。
SIMカードの取り出しには専用のSIMピンが必要です。
多くの場合、端末購入時に付属品としてきているので、確認のうえで利用してください。
もしない場合、ネットショップなどから購入できるので、事前に準備しておきましょう。
データのバックアップをとる
SIMカードを交換すると、スマホ内部のデータが消去されてしまいます。
データを引き継いで利用するには、バックアップが必要です。
アカウントや重要なファイルなどは、事前にバックアップをとっておき、SIMカード交換後にすぐデータを戻せるようにしましょう。
SIMカードだけを入れ替えるには?
SIMカードのみを入れ替えるには、端末を継続使用するか機種変更するか、乗り換え先でスマホを購入するか選択できます。
それぞれの方法で手続きが変わるので、しっかり把握しておきましょう。
以下でそれぞれの方法を具体的に解説します。
現在使用中の端末をそのまま使う場合
現在使用中の端末を継続して利用する場合、以下の手順で進めます。
2.スマホの電源をオフにする
3.SIMピンを使ってSIMカードトレイを引き出しておく
4.古いSIMカードを取り出して新しいSIMカードを取り出す
5.電源をオンにして動作確認や初期設定をする
機種変更する場合
機種変更とSIMカードの交換を同時に行う場合、古い端末と新しい端末の両方で操作が必要です。
必要な操作は以下の通りとなっています。
1.古いスマホの電源をオフにしてSIMカードを取り出す
2.新しいスマホの電源をオフにしてSIMカードを入れる
3.新しいスマホの電源をオンにする
乗り換え先でスマホを購入する場合
乗り換え先でスマホを購入する場合、SIMカードを挿入するケースとしないケースがあります。
はじめからSIMカードが挿入されていれば、特に操作は必要ありません。
ただし、SIMカードと端末が別々の場合は端末のSIMトレイにセットしなければならないので注意しましょう。
初期設定などの操作は基本的に他のパターンと同じです。
SIMカードに関するよくある質問は?
ここまで記事を読んで、SIMカードに関する疑問が出てきた人もいるでしょう。
ここからは、SIMカードに関してよくある質問と回答を紹介します。
SIMカードの交換をする前に、疑問のない状態にしておいてください。
SIMカードには何種類にわけられる?
SIMカードは標準SIM、microSIM、nanoSIMの3種類があります。
標準SIMはガラケーなど、古い端末向けのもので最近の端末にはほとんど使われていません。
microSIMは使われている機種もありますが、iphone4など2012~2014年ごろの端末が主流です。
現在もっとも多く使われているのは、nanoSIMです。
SIMカードは海外でも使える?
ただし、データ通信に対応していないエリアに行くとネット利用できません。
海外でデータ通信が通じない場合、レンタルWi-Fiなどの契約をしなければならない場合もあります。
SIMカードのサイズはどのぐらい?
SIMカードは前述した3種類があり、それぞれのサイズは以下の通りとなっています。
・microSIM…15×12mm
・nanoSIM…12.3×8.8mm
まとめ:SIMカードだけの交換は可能|利用用途にマッチするところを選ぼう
ここまでSIMカードについて解説しました。
SIMカードの交換はうまく活用すれば、月額料金を安くできてお得です。
また、端末を継続して使いたい場合にも役立ちます。
一方で通信速度が一時的に不安定になるなどのデメリットもあるので注意が必要です。
SIMカードの交換手続きは、事前に準備や流れの理解をしておくとスムーズに進められます。
SIMカードの交換をどの会社ですればよいか迷っている人は、この記事で紹介した会社を参考にしてみてください。